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獅子は死せず
シシハシセズ
- 著: 中路 啓太

戦国最後の勇者を描いた、本格歴史長編
真田幸村より上手がいた!
毛利勝永。この男がいたからこそ、大坂夏の陣で真田隊は奮戦し得た。
裸城と化した大坂城を背に、迎え撃つ敵は幕府軍15万。この絶望的な形勢のなかでも、勝永の勝算は揺るがなかった。
慶長二十年五月七日、獅子の陣羽織をまとい、死士すなわち死を覚悟しきったもののふが、徳川方の大軍に立ちはだかった。
毛利勢は勝永の理想のままに、一頭の獅子と化して敵を爪牙にかけていた。「これが軍兵というものだ。うぬらはまことの死士だ」勝永は強い感慨をおぼえた。だが、家臣たちを犬死にさせるわけにはいかない。死士の死には目当てがなければならないのだ。俺は、家康の首を獲りにゆく!
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目次
第一章 畿内騒擾
第二章 大坂の密使
第三章 卑怯者の辞
第四章 武人の妻
第五章 闇夜の船出
第六章 冬の陣
第七章 君主の道
第八章 再戦
第九章 金瓢の馬印
第十章 又兵衛死す
第十一章 陽炎
第十二章 天王寺の鬼
書誌情報
紙版
発売日
2011年11月17日
ISBN
9784062173407
判型
四六変型
価格
定価:1,870円(本体1,700円)
ページ数
426ページ
初出
『小説現代』2010年7月号~2011年6月号