
推定有罪
スイテイユウザイ
- 著: 前川 洋一
冤罪を生み出した男、冤罪から救い出す女、無実の罪で収監された男、無実の人間を逮捕した男。
12年前に起こった幼児殺害事件の犯人として服役していた男は、冤罪だった――。
筆禍を起こしたジャーナリスト、警察のずさんな捜査を非難する弁護人、無実の罪によって長い年月を失った男、その男を刑務所に送り込んでしまった刑事、殺された少女の姉、この冤罪事件ですべてを失った男の娘、そして、12年前の真実を知る男。
それぞれが傷を抱えながらも、その事実と真摯に向かい合う姿を描いた衝撃のヒューマンサスペンス。
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目次
● 目次
第1章 ジャーナリスト 加山清治
第2章 弁護士 石原揺子
第3章 刑事 浅田邦生
第4章 加害者 篠塚良雄
第5章 釈放
第6章 波紋
第7章 家族
第8章 それぞれの苦悩
第9章 殺意
第10章 表と裏
第11章 父親
第12章 目撃者
第13章 真相
第14章 再生
書誌情報
紙版
発売日
2012年02月15日
ISBN
9784062174138
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
306ページ
電子版
発売日
2012年04月06日
JDCN
0621741300100011000H
著者紹介
1958年12月8日生まれ。東京都出身。89年に読売ゴールデンシナリオ賞優秀賞を受賞し、93年に映画「ゴト師株式会社」で脚本家デビュー。連続ドラマ「OUT」「人間の証明」では、登場人物がそれぞれに感じている日常の閉塞感をリアルに描き上げ、違和感なくその世界に溶け込ませる筆致で高い評価を得るなど、人物描写には定評がある。 最近では、数々の賞を受賞した「空飛ぶタイヤ」「マークスの山」「下町ロケット」などのドラマの脚本も手掛けた。本書が初の書き下ろし小説となる。