はるかなるアフガニスタン

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はるかなるアフガニスタン

ハルカナルアフガニスタン

「すぐにお返事をください。あなたからの手紙が来ないと、私はこの課題でいい成績がとれません。」
ただ落第しないためにだけ、学校の課題でアフガニスタンの少女アミーラと文通をはじめたイリノイ州の小学生アビー。間もなく届いた返事は完璧な英語で書かれており、カメラがないからと家族の顔や暮らしぶりがわかる精巧な絵まで同封されていて、それは素晴らしいものだった。ほんの10分で手紙を書いてしまったことが恥ずかしくなったアビーは、次はもっと素敵な手紙を書こうと決心し、丁寧に長い返事を書く。
だが、実は手紙をくれていたのは、アミーラではなく、アミーラの兄サディードだった。アフガニスタンではたとえ子どもでも男女が手紙のやりとりをするのは適切ではないため、学校の先生の判断で、英語が得意で優秀なサディードが妹の手紙を助ける形をとることになっていたのだった。
サディードからの2回目の手紙で秘密を打ち明けられ、ますます文通が楽しくなったアビーだったが……。(米クリストファー賞受賞)


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書誌情報

紙版

発売日

2012年02月29日

ISBN

9784062174688

判型

四六

価格

定価:1,540円(本体1,400円)

ページ数

210ページ

シリーズ

文学の扉

著者紹介

著: アンドリュー・クレメンツ(アンドリュー・クレメンツ)

ANDREW CREMENTS 1949年、アメリカ生まれ。小学校教師を経て、絵本・ 児童文学作家として活躍。主な作品に『合言葉はフリンドル!』『こちら「ランドリー新聞」編集部』『ジェイとレイ ふたりはひとり!?』(講談社)など。

訳: 田中 奈津子(タナカ ナツコ)

東京都生まれ。東京外国語大学英米語学科卒。 主な作品に『合言葉はフリンドル!』『こちら「ランドリー新聞」編集部』「カラザン・クエスト」シリーズ(講談社)など