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安部公房の都市
アベコウボウノトシ
- 著: 苅部 直

1960年代、高度経済成長期の到来。この急激な社会変化に作家の想像力はどう応答したのか。拡大しながら刻一刻と廃墟へ向かう東京で紡がれてゆく膨大な物語を、都市、満州、廃墟、過去・現在・未来の断絶、失踪、夢等の主要モチーフを手がかりに、人気政治学者が読み解く。
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目次
第一章 夢の不安/第二章 都市の夢語り 第三章 穴だらけの街/第四章 もうひとつの歴史/第五章 まぼろしの共和国/第六章 忠誠のアレゴリー/第七章 断絶した未来/第八章 海中のユートピア/第九章 故郷としての荒野/第十章 ある国家の経験/第十一章 砂の領域/第十二章 窓から覗く眼
書誌情報
紙版
発売日
2012年02月15日
ISBN
9784062174930
判型
四六
価格
定価:1,870円(本体1,700円)
ページ数
242ページ
電子版
発売日
2012年03月30日
JDCN
0621749300100011000P
初出
『群像』2011年1月号~12月号
著者紹介
1965年、東京生まれ。東京大学教授。専門は日本政治思想史。 東京大学法学政治学研究科博士課程修了。 2006年、『丸山眞男――リベラリストの肖像』でサントリー学芸賞(思想・歴史部門)を受賞。2011年『鏡の中の薄明』で毎日書評賞受賞。 主な著書に『光の領国 和辻哲郎』『鏡の中の薄明』『歴史という皮膚』など。