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アスペルガーの館
アスペルガーノヤカタ
- 著: 村上 由美
アスペルガーの当事者である私が、言語聴覚士となり、アスペルガー者の妻となるまで。当事者・支援者・家族という3つの立場で「見えない障害」を生きる。
幼いときから落ち着きがなく、特定の物事にこだわりが強い女の子は、3歳になっても言葉を発しませんでした。自分の欲求がかなわないとパニックになって激しく泣き叫ぶ姿に、母親は大学病院や心理療法の専門家を訪ねまわりました。ある先生に「自閉症ではないか」と指摘され、彼女の「療育(治療教育)」の日々が始まります。
公立中学・公立高校へと進み、大学で心理学を学んだ後には、発達障害の「当事者」の立場に加え「支援者」の立場にもなろうと、国立身体障害者リハビリテーションセンター学院へ進みます。
私生活では、「アスペルガーの館」というサイトを通じて知り合った、やはりアスペルガーである夫と結婚。発達障害の「家族」としての立場も得ました。夫とのユニークな出会いや夫婦生活、共同生活の工夫についても綴られます。
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目次
第一章 「アスペルガー症候群」との出会い
第二章 自分はいったい何者なのか
第三章 三つの立場で生きる
第四章 発達障害とどう付き合うか
書誌情報
紙版
発売日
2012年04月03日
ISBN
9784062175043
判型
四六
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
226ページ
電子版
発売日
2017年03月31日
JDCN
0621750400100011000M
著者紹介
1972年東京都生まれ。 上智大学文学部心理学科、国立身体障害者リハビリテーションセンター学院聴能言語専門職員養成課程卒業。 発達障害児・肢体不自由児の言語聴覚療法や発達相談に携わる。現在は、声に関するセミナーや自治体の発育・発達相談、発達障害関係の原稿執筆、テレビ出演や講演などを行っている。 言語聴覚士。日本言語聴覚士協会会員。(財)生涯学習開発財団認定コーチ。 著書に『声と話し方のトレーニング』 (平凡社新書) がある。