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天山の巫女ソニン 巨山外伝 予言の娘
テンザンノミコソニンコザンガイデンヨゲンノムスメ
- 著: 菅野 雪虫
ソニンとの出会いと友情はまだ少し先のこと――。
父母である王と王妃から愛されずに育った北国の王女イェラの物語。
ソニンが天山の巫女として成長したのは美しい四季に恵まれた沙維(サイ)の国。イェラが王女として成長したのはその北に草原と森林が広がる寒さ厳しい巨山(コザン)の国。孤高の王女イェラが、春風のようなソニンと出会うまで、どのように生きてきたのかを紹介する、本編「天山の巫女ソニン」のサイドストーリー!
「これは、すごいぞ……」占い師の様子に、乳母はあらためて赤ん坊の顔を見ながら聞きました。「何がすごいんだい?」「こんな強い運を持つ子は初めて見た」「強い運? そりゃ、いい運ってことなんだろうね」「まあ、そうとも言えるが……幸運と強運は違うもんだよ」――<本文より>
書誌情報
紙版
発売日
2012年03月30日
ISBN
9784062175685
判型
四六
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
218ページ
著者紹介
1969年福島県浜通り生まれ。2002年「橋の上の少年」で第36回北日本文学賞受賞。2005年「ソニンと燕になった王子」で第46回講談社児童文学新人賞を受賞し、改題加筆した『天山の巫女ソニン 1 黄金の燕』でデビュー。同作品で第40回児童文学者協会新人賞を受賞。ほかの作品に『羽州ものがたり』『女王さまがおまちかね』がらう。ペンネームは子どもの頃好きだった、雪を呼ぶといわれる初冬に飛ぶ虫の名からつける。