なぜ院長は「逃亡犯」にされたのか――見捨てられた原発直下「双葉病院」恐怖の7日間

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なぜ院長は「逃亡犯」にされたのか――見捨てられた原発直下「双葉病院」恐怖の7日間

ナゼインチョウハトウボウハンニサレタノカミステラレタゲンパツチョッカフタバビョウインキョウフノナノカカン

行政と自衛隊は老人50人の命を奪った!――現れない救援車両、真っ暗闇の院内、病院の車で逃げた自衛隊員。その中で孤軍奮闘する医師たちが着せられた汚名……。放射能がとびかう中での「報道の暴力」。福島第一原発から4.5キロの双葉病院で起こった168時間を、証言と取材を軸に丹念に追うスリリングなノンフィクション。「患者見殺し」報道は虚報だった!

《本書の内容》

プロローグ
第一章 発生――3月11日 修羅場と化した医療現場
第二章 迷走――3月12日 バス「災害避難」の現実
第三章 孤立――3月12日 医師たちの証言
第四章 空白――3月13日 病院の中と外で
第五章 裏切り――3月14日 自衛隊救出の実態
第六章 苦悩――3月15日 「置き去り」誤報の真実
第七章 落命――3月16日 救出後の悲劇
第八章 誤報――3月17日 なぜ事実はねじ曲げられたか
エピローグ

●「患者見殺し報道」は虚報だった!
「早く逃げろっ」 玄関先に待機していた双葉署の警察官たちが、いっせいに病院の建物になだれ込んできた。まさに泡を食って動転している。ワゴン車に駆けこむものもいた。 「早く、ドアを閉めろ」 喚きちらした。そこへ、白い防護服姿の男が東病棟に飛び込んできた。(本文より)


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目次

《本書の内容》
プロローグ
第一章 発生――3月11日 修羅場と化した医療現場
第二章 迷走――3月12日 バス「災害避難」の現実
第三章 孤立――3月12日 医師たちの証言
第四章 空白――3月13日 病院の中と外で
第五章 裏切り――3月14日 自衛隊救出の実態
第六章 苦悩――3月15日 「置き去り」誤報の真実
第七章 落命――3月16日 救出後の悲劇
第八章 誤報――3月17日 なぜ事実はねじ曲げられたか
エピローグ

書誌情報

紙版

発売日

2012年03月13日

ISBN

9784062175883

判型

四六

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

ページ数

258ページ

著者紹介

著: 森 功(モリ イサオ)

(もり いさお) 1961年、福岡県生まれ。岡山大学文学部卒業。「週刊新潮」編集部などを経て、2003年にフリーランスのノンフィクション作家へ転進した。08年、「ヤメ検――司法に巣くう生態系の研究」、09年の「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事が2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」を受賞。主な著作は『サラリーマン政商――宮内義彦の光と影』(講談社)、『黒い看護婦』(新潮文庫)、『ヤメ検――司法エリートが利欲に転ぶとき』(新潮社)、『許永中――日本の闇を背負い続けた男』(講談社)、『同和と銀行――三菱東京UFJ“汚れ役”の黒い回顧録』(講談社)、『腐った翼――JAL消滅への60年』(幻冬舎)、『泥のカネ――裏金王・水谷功と権力者の饗宴』(文藝春秋)ほか。

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