
参謀―落合監督を支えた右腕の「見守る力」
サンボウオチアイカントクヲササエタミギウデノミマモルチカラ
- 著: 森 繁和
後日記入します
名将・落合監督の右腕、懐刀として8年間、ドラゴンズのコーチを務めた、人望ある参謀が、落合監督の素顔から、若手の育て方、強い組織の作り方を、8年間のドラゴンズでのエピソードを例に、余すところなく書いた。
なぜドラゴンズは強かったのか? ジャイアンツを苦しめた選手起用の妙。
徹底した情報管理の秘策。落合采配はどこがすごいのか?
落合監督も、「またユニフォームを着られるなら、必ずシゲを呼ぶ」と、断言、本書の内容に太鼓判
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目次
目次
序章 投手会の夜
第一章 なぜしぶといチームは完成したのか
完全試合の山井を交代させた組織の強さ
指導者の顔色をうかがうような若手を作ってはならない
監督のアイデアは受け売りせず自分なりに考えて選手に伝えた
対戦相手の気持ちになって戦略を練る
飲みながら朝まで続けた昔話に成功のヒントがあった
第二章 教えるより考えさせるコーチ術
長時間放っておけば、伸びる投手は自分で考えだす
「こうやれ!」ではなく、「こういうやり方もあるよ」がよい
浅尾が今あるのは、兄貴分たちが厳しい組織だったから
吉見こそ「長所を伸ばせ!」の成功例だ
ドミニカで感じた、分け隔てなく面倒を見ることの大切さ
第三章 落合博満監督の凄さ
任せて、信じて、責任を取る
調子が落ちそうなときこそ、より冷静になる
チームの約束を決めたらぶれない、決して特例を作らない
自分がいなくなる5年先のことも若手のために常に考える
チームには必ず波がある。苦しいときこそ大局的に考える
監督の仕事はコーチを観察し、正しく評価すること
現場の待遇をよくするために、あらゆる努力を惜しまない
第四章 参謀の心得
考え方は教えられない。答えは、自分で見つけさせるしかない
一度現場をふませると、その選手がやる気になる言い方がわかる
リーダーのアイデアを実現することこそ「右腕」の一番の仕事
チームの要に対しては、敬意を持った上で毅然とした言葉を使う
組織図をシンプルに描ける組織が、いざというとき強い
監督の耳に入れないで済ますことは多い方がよい
自分が任されているなら、部下にもしっかり任せて責任を取る
終章 選手への愛情は決してなくさない
書誌情報
紙版
発売日
2012年04月06日
ISBN
9784062175982
判型
四六
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
226ページ
著者紹介
名将・落合博満監督に請われ2003年より8年間、中日ドラゴンズの黄金期を支えた名投手コーチ。1954年千葉県生まれ。駒大高、駒沢大学、住友金属を経て1978年、西武ライオンズにドラフト1位指名。西武ライオンズの黄金期を主に抑え投手、投手コーチとして支える。その後、大島監督の日本ハム、森監督の横浜で投手コーチを務め、中日の投手コーチ、のちヘッドコーチに。2011年シーズン終了時、落合監督とともに退任。2012年は野球解説者、プロ入り以来初めてユニフォームを脱いだ。確たる野球理論、面倒味のいい親分肌の人間力で、ベテランから若手まで選手達に慕われ続けた。落合監督とは社会人時代に日本代表として世界で戦った仲間。名将のカゲで、チーム作り、組織作りをサポート。森繁和の存在がなければ、投手王国・中日、名将・落合監督は誕生しなかったかもしれない。どの球団もどんな監督も欲しがる名指導者である