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なぜねこは幸せに見えるの?─子どものための哲学のおはなし
ナゼネコハシアワセニミエルノコドモノタメノテツガクノオハナシ
- 著: 左近司 祥子
「仲間」って、「命」って、何だろう?
小学生の悩みについてアンケートをとると、その筆頭は今も昔も、友達と上手くやっていけないことだといいます。中には仲間関係の悩みから自らの命を絶とうとする子どももいます。そして人間関係の悩みは大人になってもなくなることはありません。本書は、プラトンやアリストテレスの言葉を紹介しながら、親子、仲間、愛などのテーマをやさしい言葉で解説し、親、友人、そして、地球上のすべての多くの仲間との関わりのなかで、自分らしく幸せに生きていく考え方を提案します。
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目次
第一章 「親子」という仲間──大人ってうそつき!は哲学のはじまり
1,大人ってどうしてうそをつくの?
2,この世は絶えず変化する
3,「よい」「悪い」への反抗
第二章 強固な仲間と「決まり」──どうして仲間が欲しくなるの?
1,家出しても仲間が欲しい?
2,人間が生き残るための武器
3,「もっともっと……」人間はとても心配性
第三章 「恋」と仲間──運命?それとも偶然?
1、猫は仲間をつくらない?
2,「恋」のはじまりは「美しい!」
3,運命の赤い糸と偶然の出会い
第四章 「命」あるすべての仲間──思いやりって難しい?
1,「偶然」できた美しい宇宙
2,「いとおしい」という言葉
3,自殺はなぜいけないの?
4,他人の気持ちがわからない?
5,宇宙の仲間に許してもらえる「境界線」
6,自分らしさを探すために
書誌情報
紙版
発売日
2012年04月18日
ISBN
9784062176217
判型
四六
価格
定価:1,210円(本体1,100円)
ページ数
138ページ
電子版
発売日
2018年03月02日
JDCN
06A0000000000013977H
著者紹介
左近司祥子(さこんじ・さちこ) 一九三八年東京生まれ。東京大学文学部哲学科卒、同大学博士課程満期中退。東京大学助手、学習院大学文学部哲学科教授を経て、現在、学習院大学文学部哲学科名誉教授。専門はギリシャ哲学。主な著書に、『哲学のことば』(岩波ジュニア新書))『本当に生きるための哲学』(岩波現代文庫)『哲学するネコ』(小学館文庫)『謎の哲学者ピュタゴラス』(講談社選書メチエ)編著に『西洋哲学の10冊』(岩波ジュニア新書)その他、訳書など多数。