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魂を追う者たち
タマシイヲオウモノタチ
- 著: 廣嶋 玲子
「あの子を返せ、返せってば!」
七年前の雨季、狩人として名高く、その勇猛さから《牙の民》とも呼ばれるイシーバ族は得体のしれぬ病により全滅の危機を迎えていた。そこで村の呪術師・ムンダワが提案したのが、《虚人》を生む禁術だった。
器として選ばれたのは、主人公ディンカの最愛の妹・セゼナ。ムンダワは《虚人》に死者の魂を憑りつかせ、病をもたらした呪いをとく方法を見つける。しかし危機が去った後も儀式は繰り返され、村はセゼナの犠牲の上に繁栄を遂げたのだった。
ある日、セゼナは儀式のあと意識を失う。目は見開かれ、瞳は真っ青に染まっていた。ついに器が壊れたのだと、笑うムンダワ。
しかし、ムンダワの手下・リークは、セゼナの魂が精霊のようなものによって、運びだされたのを見たという。
いったい何のためにセゼナを?
ディンカは、精霊にまつわる言いつたえを手がかりに、さまざまな生き物がひそむ危険な大草原へ、セゼナの魂を取りもどす旅に出る。
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書誌情報
紙版
発売日
2012年07月24日
ISBN
9784062178075
判型
四六
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
258ページ
電子版
発売日
2018年03月16日
JDCN
06A0000000000015448A
著者紹介
横浜市生まれ。『水妖の森』(岩崎書店)でデビュー。他に「はんぴらり!」シリーズ(童心社 フォア文庫),「鬼が辻にあやかしあり」シリーズ(ポプラ社 ポプラポケット文庫),『盗角妖伝』『ゆうれい猫ふくこさん』(以上,岩崎書店),『送り人の娘』『火鍛冶の娘』(以上,角川書店)がある。