大黒島

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電子あり

大黒島

ダイコクジマ

文芸(単行本)

銀行を辞め、湖に浮かぶ島にある小さな寺の執行(管理責任者)となった「ぼく」の元を、かつての同僚が訪ねてきた。「おまえの仲介で神仏の力を借りたい」と。「ぼく」は求めに応じ、護摩を焚き、30万円を受け取る。半年後、同僚の妻が来て金を返せという。夫はめでたく昇進したが、辞令が出た翌日、息子が事故で半身不随になったのだった……。姉妹編「オオクニヌシたち」と、「海の碧さに」の2篇を併録。


30万円で、俺の出世を祈ってくれ!
みずうみに浮かぶ島の小さな寺で繰り広げられる金とホトケをめぐる奇妙でユーモラスな物語

信仰とはなにか? 元銀行員の坊主、悶々と考える。
銀行を辞め、みずうみに浮かぶ島にある小さな寺の執行(管理責任者)となった「私」の元へ、かつての同僚が訪ねてきた。「おまえの仲介で神仏の力を借りたい」と。「私」は求めに応じ、護摩を焚き、30万円を受け取る。半年後、同僚の妻が来て金を返せという。夫はめでたく昇進したが、辞令が出た翌日、息子が事故で半身不随になったのだった……。

姉妹篇「オオクニヌシたち」と、「海の碧さに」の2篇を併録。


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目次

大黒島
オオクニヌシたち
海の碧さに

書誌情報

紙版

発売日

2012年10月20日

ISBN

9784062179553

判型

四六変型

価格

定価:1,870円(本体1,700円)

ページ数

258ページ

電子版

発売日

2012年12月28日

JDCN

0621795500100011000H

初出

収録作品参照

収録作品

  • 作品名

    大黒島

    初出

    『群像』2010年9月号

  • 作品名

    オオクニヌシたち

    初出

    『群像』2012年8月号

  • 作品名

    海の碧さに

    初出

    『文學界』2011年8月号

著者紹介

著: 三輪 太郎(ミワ タロウ)

1962年、名古屋市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。出版社勤務のかたわら、評論、小説などを書き始める。90年、「『豊饒の海』あるいは夢の折り返し点」で第33回群像新人文学賞「評論部門」受賞。2006年、「ポル・ポトの掌」で第1回日経小説大賞佳作受賞(後に『あなたの正しさと、ぼくのセツナさ』に改題)他の著書に『後生ゴショー』『マリアの選挙』『死という鏡 この30年の日本文芸を読む』など。

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