
アルツハイマーはなぜアルツハイマーになったのか 病名になった人々の物語
アルツハイマーハナゼアルツハイマーニナッタノカビョウメイニナッタヒトビトノモノガタリ
- 著: ダウエ・ドラーイスマ ,
- 訳: 鈴木 晶
パーキンソン病、アルツハイマー病、アスペルガー症候群……病気や症状には発見者や患者の名前がつけられているものも多い。よく目にする神経疾患・脳疾患の名称ははどのような経緯で名づけられたのだろうか? 病名を切り口にして脳科学・神経学をひもとく、ユニークなメディカルヒストリー。ロングセラー『なぜ年をとると時間の経つのが速くなるのか』のドラーイスマが挑む知的冒険。
パーキンソン病、アルツハイマー病、アスペルガー症候群……病気や症状には発見者や患者の名前がつけられているものも多い。
よく目にする神経疾患・脳疾患の名称ははどのような経緯で名づけられたのだろうか?
シャルル・ボネ症候群、ジル・ド・ラ・トゥーレット症候群、クレランボー症候群、カプグラ症候群、コルサコフ症候群、ジャクソン型てんかん……。
病名を切り口にして脳科学・神経学をひもとく、ユニークなメディカルヒストリー。ロングセラー『なぜ年をとると時間の経つのが速くなるのか』のドラーイスマが挑む知的冒険。
前作『なぜ年をとると時間の経つのが速くなるのか』に贈られた好評
「なじみ深いはずの記憶の不思議さにあらためて気づかされた」…竹内薫さん(サイエンスライター)
「脳科学本が氾濫する中、信頼にあたいする本!」…斎藤環さん(精神科医)
- 前巻
- 次巻
目次
はじめに 「ドラーイスマ症候群」がありえない理由
第1章 夕闇迫る頃、彼らがやってくる シャルル・ボネ症候群
第2章 苦しい震え パーキンソン病
第3章 フィニアス・ゲージの死後の徘徊
第4章 ケレスティヌスの予言 ブローカ野
第5章 ライデン瓶の火花 ジャクソンてんかん
第6章 シベリアのブランデー コルサコフ症候群
第7章 死ね、このバカ! ジル・ド・ラ・トゥーレット症候群
第8章 もつれた迷路 アルツハイマー病
第9章 神経学のメルカトル ブロードマンの脳地図
第10章 狂気の大本 クレランボー症候群
第11章 分身にお茶を カプグラ症候群
第12章 小さな教授たち アスペルガー症候群
第13章 カルダーノ的な科学停止
書誌情報
紙版
発売日
2014年05月22日
ISBN
9784062180078
判型
四六
価格
定価:2,750円(本体2,500円)
ページ数
374ページ
著者紹介
Douwe Draaisma オランダ、グローニンゲン大学の心理学史教授。『Metaphors of Memory(記憶の隠喩)』などの著書がある。オランダ語版『Waarom het leven sneller gaat als je ouder wordt』(2001)で、いくつかの科学賞、文学賞を受賞している。邦訳に『なぜ年をとると時間の経つのが速くなるのか』(講談社)がある。
1952年東京生まれ。東京大学文学部卒。現在、法政大学国際文化学部教授。著書に『フロイト以後』(講談社現代新書)、『フロイト 精神の考古学者』(河出書房新社)、『フロイトからユングへ』(NHK出版)、『バレエとダンスの歴史』(平凡社)他多数。訳書に『ディアギレフ』(みすず書房)、ドラーイスマ『なぜ年をとると時間の経つのが速くなるのか』(講談社)、コット『奪われた記憶』(求龍堂)、ストー『フロイト』(講談社選書メチエ)、ゲイ『フロイト』(みすず書房)、ジジェク『ラカンはこう読め!』(紀伊國屋書店)他多数。