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シロシロクビハダ
シロシロクビハダ
- 著: 椰月 美智子

化粧品メーカーの研究部に勤める秋山箱理の肩には、目に見えないゆでだこの「タコリ」が乗っている。子供のころ世の中とうまく折り合えなかった箱理をいつも助けてくれたタコリが、17年ぶりに再来したのだ。それとともに、平和だった箱理の家族と仕事に波乱が生じはじめて・・・。なぜか完璧な白塗り化粧で素顔を隠しつづける祖母・ヨシエ、奔放なライターの姉・今理、熱血漢の弟・万理とその恋人、化粧品開発に賭ける同僚ら個性豊かな登場人物の織り成すドラマを温かく、ときに切なく描く魅力作。
書誌情報
紙版
発売日
2012年11月28日
ISBN
9784062180313
判型
四六
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
314ページ
初出
『小説現代』2012年1月号~7月号
著者紹介
椰月美智子(やづき・みちこ) 1970年、神奈川県小田原市生まれ。2001年に『十二歳』で第42回講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。『しずかな日々』で第45回野間児童文芸賞と第23回坪田譲治文学賞をダブル受賞した。その他の著書に、『未来の息子』『体育座りで、空を見上げて』『みきわめ検定』『枝付き干し葡萄とワイングラス』『るり姉』『ガミガミ女とスーダラ男』『坂道の向こうにある海』『フリン』『ダリアの笑顔』『恋愛小説』『純愛モラトリアム』など。