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絵で見る 服とくらしの歴史
エデミルフクトクラシノレキシ
- 文・絵: 菊地 ひと美

著者の菊池氏は江戸を専門とする時代風俗研究家として活躍し、江戸の風俗に関する著書を主に書いています。また、一流のやまと絵師としても活躍し、丸善丸の内本店4Fギャラリーでの個展や、海外の美術館でも作品が展示されました。
本作は、2009年に刊行された『絵で見るお風呂の歴史』に続く、『絵で見る』シリーズの第二弾になります。『絵で見るお風呂の歴史』では、私たちの生活に根付いている「お風呂」の通史を、美しく鮮やかな絵で表現した菊池氏ですが、今回は『衣服と暮らし』がテーマ。衣装デザイナーでもある菊池氏の本領を発揮した作品です。今回は、縄文時代から平成まで、わかりやすい俯瞰図で、各時代の生活と衣服の変遷を14見開き(1見開きははきものとぼうしの歴史)で紹介します。その時代に生きる人々の息遣いさえ感じられる絵巻物のような俯瞰図は、衣服だけでなく、人々の暮らしぶりも一目でわかります。登場する衣服は、貫頭衣、十二単、直垂、陣羽織、裃、インバネスなど、有名なものから、初めて目にするものまでバリエーションも豊富。身分の違いによって、着る服も違うので、さまざまな観点から、日本文化の変遷を感じ取ることができます。歴史を扱う以上、幼児向けではなく、小学校低学年以上向けの本にはなりますが、絵を見ているだけで歴史への関心が高められるので、図書館や学校にお薦めしたい本です。
また、通史で描くことによって、ページをめくる楽しさがあり、非常にわかりやすく衣服の歴史が学べる内容になっています。
(総ルビ)
Ⓒ菊地ひと美
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書誌情報
紙版
発売日
2012年11月13日
ISBN
9784062180634
判型
AB
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
36ページ
電子版
発売日
2019年12月06日
JDCN
06A0000000000175913A
著者紹介
文・絵: 菊地 ひと美(キクチ ヒトミ)
1955年生まれ。衣装デザイナー、イラストレーター、時代考証などを行う時代風俗研究家として活躍している。2002年に、日本橋開発に自身の作品が起用され、その絵は江戸東京博物館正門前の外通路と、日本橋三越新館地下に展示された。2004年にはナショナル雑誌広告『江戸へ帰ろう』が読者が選ぶ講談社広告賞大賞を受賞。2007年秋には、海外二カ国の国立美術館(ローマ、ブタペスト)で作品展示を行う。 著書に、『江戸おしゃれ図絵 衣装と結髪の三百年』『ひと美の江戸東京名所図絵-江戸の女・町めぐり』『絵で見るおふろの歴史』(講談社)『江戸にぞっこん-風流な暮らし案内』(中央公論新社)『花の大江戸風俗案内』(筑摩書房)『江戸の子ども 行事と遊びの12ヶ月』(偕成社)などがある。