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天翔る
アマカケル
- 著: 村山 由佳

天に向かって走る。ただ一途に、光を求め―― その牧場には、かけがえのない何かを喪った人たちが集まっていた。 傷つき居場所を失った一人の少女が、馬と出会い、その才能を開花させてゆく。 ひたむきに生きる人々の間に紡がれるたしかな絆と、命の輝きを描き出す感動の長編小説。
天に向かって走る。ただ一途に、光を求め――
その牧場には、かけがえのない何かを喪った人たちが集まっていた。
傷つき居場所を失った一人の少女が、馬と出会い、その才能を開花させてゆく。
ひたむきに生きる人々の間に紡がれるたしかな絆と、命の輝きを描き出す感動の長編小説。
看護師の貴子が出会った少女、まりもは、ある事件から学校に行けなくなってしまった。貴子は少女を牧場へと誘う。そこで待ち受けていたのは風変わりな牧場主と、乗馬耐久競技(エンデュランス)という未知の世界だった――。
北海道の牧場を舞台に描かれる命の輝き。底知れぬ感動をよぶ、祈りと希望の物語。
目次
第一レグ 突風
第二レグ 目覚め
第三レグ 訪問者
第四レグ 勝ち負け
第五レグ 傷痕
第六レグ 限界
エピローグ 空へ
書誌情報
紙版
発売日
2013年03月20日
ISBN
9784062182591
判型
四六変型
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
410ページ
初出
『小説現代』2012年6月号~10月号
著者紹介
1964年、東京生まれ。大学卒業後、会社勤務などを経て1993年「天使の卵~エンジェルズ・エッグ」で第6回小説すばる新人賞を受賞。2003年『星々の舟』で第129回直木賞を受賞。爽やかな作風から一転して発表された官能の物語『ダブル・ファンタジー』で第4回中央公論文芸賞、第22回柴田錬三郎賞、第16回島清恋愛文学賞の三冠を受賞するという快挙を成し遂げ大きな話題となった。著書に若い世代に人気を誇る「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズ、『すべての雲は銀の…』、『放蕩記』、『花酔い』などがある。幅広い作風で、多くのファンを魅了する人気作家。