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ヤマネコ・ドーム
ヤマネコドーム
- 著: 津島 佑子

アメリカ兵と日本人女性との間に生まれたミッチとカズは、ママに引き取られて暮らすことに。また、ママのいとこの子であるヨン子とも幼馴染みであった。ある日、オレンジ色のスカートをはいたミキちゃんという子が池で溺死する事件が起こる。彼らは成長し、それぞれの人生を歩み始めるが、数年に一度、オレンジ色の衣服を身につけた若い女性が殺害される事件が起こり、彼らは過去の記憶に苛まれるのだった……。
逃げるか? 残るか?
3.11後のこれからを示唆する渾身の問題小説!
米兵と日本人の間に生まれた子どもたち。
忘れ去られた者たちが生き抜いたもうひとつの戦後。
アメリカ兵と日本人女性との間に生まれたミッチとカズは、ママに引き取られて暮らすことに。まわりには同じような境遇で施設に暮らす子どもたちや、ママのいとこの子であるヨン子がいた。ある日、オレンジ色のスカートをはいたミキちゃんが池で溺死する事件が起こる。ミッチたちはター坊という少年がミキちゃんを池に突き落としたのではと疑っていた。彼らは成長し、それぞれの人生を歩み始めるが、数年に一度、オレンジ色の衣服を身につけた若い女性が殺害される事件が起こり、彼らは過去の記憶に苛まれるのだった……。
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書誌情報
紙版
発売日
2013年05月25日
ISBN
9784062182751
判型
四六変型
価格
定価:2,200円(本体2,000円)
ページ数
338ページ
電子版
発売日
2013年06月28日
JDCN
0621827500100011000O
初出
『群像』2013年1月号
著者紹介
津島佑子(つしまゆうこ) 1947年、東京都生まれ。白百合女子大学卒。「寵児」で第17回女流文学賞、「光の領分」で第1回野間文芸新人賞、「黙市」で第10回川端康成文学賞、「夜の光に追われて」で第38回読売文学賞、「火の山──山猿記」で第34回谷崎潤一郎賞、第51回野間文芸賞受賞。他の著書に「あまりに野蛮な」「葦舟飛んだ」「黄金の夢の歌」などがある。