
うつに非ず うつ病の真実と精神医療の罪
ウツニアラズウツビョウノシンジツトセイシンイリョウノツミ
- 著: 野田 正彰
副作用の危険が隠された薬によって「うつ病」患者が作られている。安易に向精神薬を投与する医師たち。彼らを陰で操り、巨額の利益をあげる製薬会社。「戦後最大の薬害」は、今、まさに我々が暮らすこの場で進行中なのだ。精神科医でノンフィクション作家の著者が、精神医療の闇を解き明かし、苦しみ、悩み、不安とどう向き合うか、あるべき姿を訴える。
あなたのその症状は「うつ病」ではない。
不眠、食欲不振、憂うつ。これらの症状で病院へ行くとどうなるのか?
そこから泥沼が始まる。
だまされてはいけない、ほとんどのうつ病は自然治癒する。
副作用の危険が隠された薬によって「うつ病」患者が作られている。安易に向精神薬を投与する医師たち。彼らを陰で操り、巨額の利益をあげる製薬会社。「戦後最大の薬害」は、今、まさに我々が暮らすこの場で進行中なのだ。精神科医でノンフィクション作家の著者が、精神医療の闇を解き明かし、苦しみ、悩み、不安とどう向き合うか、あるべき姿を訴える。
- 前巻
- 次巻
オンライン書店で購入する
目次
◎うつ病患者は本当に増えているのか ◎病院へ行くとどうなるか ◎薬依存への道行き ◎増える精神科診療所、増える「患者」 ◎収容所医療はそのままに ◎自殺対策とともに自殺が増えた ◎「うつ病」とは何か ◎抑うつ反応とうつ病の違い ◎うつ病の症状と診断 ◎「うつ病」概念の拡大 ◎新型抗うつ剤の実像 ◎攻撃性や自殺衝動を高める ◎感情を鈍らせ、人格を変える薬理作用 ◎「頭の中で火花が飛び散る」抗うつ剤 ◎英米で顕在化した抗うつ剤の害 ◎新薬とうつ病急増の連動 ◎幼児にまで投薬 ◎「震災でうつが増える」のか ◎「自殺はうつ病」という誤解 ◎製薬会社が学会を作る ◎抗うつ剤ムラの精神科医たち ◎精神科医療を変えてゆくために ◎薬中毒をどう脱するか ◎不眠や落ち込みは環境の負荷に気づく契機 ◎患者と家族が作る医療機関 ほか
書誌情報
紙版
発売日
2013年09月12日
ISBN
9784062184496
判型
四六
価格
定価:1,430円(本体1,300円)
ページ数
202ページ
電子版
発売日
2014年06月06日
JDCN
0621844900100011000E
著者紹介
1944年高知県生まれ 北海道大学医学部卒。 精神科医、ノンフィクション作家。 長浜赤十字病院精神科部長、関西学院大学教授などを歴任。『コンピュータ新人類の研究』で大宅賞受賞、『喪の途上にて』で講談社ノンフィクション賞受賞。