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異国合戦 蒙古襲来異聞
イコクカッセン
- 著: 岩井 三四二

文永の役(1274年)と弘安の役(1281年)。鎌倉時代、日本が十数万人の異国の軍勢と戦った元寇を、肥後国に実在した御家人・竹崎季長や幕府の重鎮、攻め方の元や高麗の指揮官・兵士の両視点から描く。日中・日韓関係が動揺し、国境や国防に対する社会的関心が非常に高まっている現代に、かつての三国の戦いを小説のなかで見つめ直す作品です。
鎌倉時代の二度にわたる元寇で歴史に名を残した肥後の御家人・竹崎季長の活躍を軸に、攻め寄せる元の皇帝フブライの思惑や、元の圧政に苦しみながら先鋒を務めた高麗の指揮官や兵士の戦いぶりをも描く、長編歴史小説。
季長が文永の役の恩賞を求めて、九州から鎌倉まで直訴に赴いた顛末など、単なる合戦ものにとどまらない人間ドラマとなっている。
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目次
第一章 文永の役
第二章 鎌倉出訴
第三章 庭中
第四章 大都
第五章 海東郷
第六章 上都
第七章 弘安の役
第八章 大風
終章 絵詞
書誌情報
紙版
発売日
2014年04月15日
ISBN
9784062185011
判型
四六変型
価格
定価:1,980円(本体1,800円)
ページ数
450ページ
電子版
発売日
2014年05月23日
JDCN
0621850100100011000E
著者紹介
1958年岐阜県生まれ。一橋大学卒業。'96年「一所懸命」で小説現代新人賞を受賞しデビュー。'98年『簒奪者』で歴史群像大賞、'03年『月ノ浦惣庄公事置書』で松本清張賞、'04年『村を助くは誰ぞ』で歴史文学賞、'08年『清佑、ただいま在庄』で中山義秀文学賞をそれぞれ受賞。『逆ろうて候』『戦国連歌師』『銀閣建立』『竹千代を盗め』『鬼弾』『むつかしきこと承り候』など著書多数。