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妻が椎茸だったころ
ツマガシイタケダッタコロ
- 著: 中島 京子

オレゴンの老婦人が禁断の愛を語る「リズ・イェセンスカのゆるされざる新鮮な出会い」。彼に恋人が出来た、ほろ苦い思いを描いた「ラフレシアナ」。先に逝った妻がレシピ帳に残した言葉が夫婦の記憶の扉を開く「妻が椎茸だったころ」。卒業旅行で訪れた温泉宿で出会った奇妙な男「蔵篠猿宿パラサイト」。一人暮らしで亡くなった伯母の家を訪ねてきた男が語る意外な話「ハクビシンを飼う」など『偏愛』を収録した泉鏡花賞受賞作品。
オレゴンの片田舎で出会った老婦人が、禁断の愛を語る「リズ・イェセンスカのゆるされざる新鮮な出会い」。暮らしている部屋まで知っている彼に、恋人が出来た。ほろ苦い思いを描いた「ラフレシアナ」。先に逝った妻がレシピ帳に残した言葉が、夫婦の記憶の扉を開く「妻が椎茸だったころ」。卒業旅行で訪れた温泉宿で出会った奇妙な男「蔵篠猿宿パラサイト」。一人暮らしで亡くなった伯母の家を訪ねてきた、甥みたいだという男が語る意外な話「ハクビシンを飼う」。
5つの短篇を収録した作品集。第42回泉鏡花賞受賞!
目次
リズ・イェセンスカのゆるされざる新鮮な出会い
ラフレシアナ
妻が椎茸だったころ
蔵篠猿宿パラサイト
ハクビシンを飼う
書誌情報
紙版
発売日
2013年11月23日
ISBN
9784062185134
判型
四六
価格
定価:1,430円(本体1,300円)
ページ数
178ページ
初出
収録作品参照
収録作品
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作品名初出
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作品名
リズ・イェセンス力のゆるされざる新鮮な出会い
初出
『小説現代』2008年5月号
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作品名
ラフレシアナ
初出
『小説現代』2009年9月号
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作品名
妻が椎茸だったころ
初出
『小説現代』2011年3月号
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作品名
蔵篠猿宿パラサイト
初出
『小説現代』2012年2月号
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作品名
ハクビシンを飼う
初出
『小説現代』2013年5月号
著者紹介
1964年東京生まれ。東京女子大学文理学部史学科卒。出版社勤務を経てフリーライターになる。2003年『FUTON』でデビュー。著書に『イトウの恋』、『ツアー1989』、『均ちゃんの失踪』、『桐畑家の縁談』、『冠・婚・葬・祭』、『平成大家族』、『女中譚』、『エルニーニョ』、『花桃実桃』、『東京観光』、『眺望絶佳』、『のろのろ歩け』など。2010年に『小さいおうち』で第143回直木賞を受賞。