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尾根を渡る風 駐在刑事
オネヲワタルカゼチュウザイケイジ
- 著: 笹本 稜平

警視庁捜査一課の花形刑事だった江波淳史は取り調べ中に自殺した女性への罪の意識から、駐在への転進を希望した。青梅警察署水根駐在所の所長となった江波だが、駐在所の仕事と山里の暮らしにも馴れ、休日の山歩きを趣味とする。御前山で突如いなくなったペットの犬。山梨で起こった殺人事件と関わりが? 『花曇りの朝』など5編の連作短編集。
捜査一課から駐在所長へ。
奥多摩の自然と温かき人々が
不遇の元刑事を変えていく……
異色の「山岳+警察」小説!
「駐在刑事」ドラマ化決定! 「水曜ミステリー9」(テレビ東京系)にて
警視庁捜査一課の敏腕刑事だった江波淳史(えなみあつし)は、
取り調べ中に容疑者が自殺したことで青梅警察署水根(みずね)駐在所所長へと左遷された。
亡くなった女性への自責の念から、江波が望んだ異動でもあった。
駐在所の仕事と暮らしにも馴れ、山歩きを趣味とする江波は徐々に自らを取り戻していく。
ある日、御前山(ごぜんやま)でペットの犬がいなくなったという連絡があり、
山に入った江波の見つけたトラバサミが山梨で起きた殺人事件とつながっていく――。
目次
花曇りの朝
仙人の消息
冬の序章
尾根を渡る風
十年後のメール
書誌情報
紙版
発売日
2013年11月28日
ISBN
9784062185943
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
282ページ
初出
『メフィスト』2012VOL.1~2013VOL.2
著者紹介
1951年、千葉県生まれ。立教大学社会学部卒業。2001年に『時の渚』で第18回サントリーミステリー大賞と読者賞を同時受賞。2004年に『太平洋の薔薇』で第6回大藪春彦賞を受賞。警察小説のほか壮大なスケールの冒険小説で人気を博し、山岳小説も高く評価されている。近著に『漏洩 素行調査官』『南極風』『突破口 組織犯罪対策部マネロン室』などがある。