
マイページに作品情報をお届け!
燃える家
モエルイエ
- 著: 田中 慎弥

本州西端、800年前に安徳天皇が没した海辺の街で暮らす高校生・滝本徹は、出生の秘密を抱えていた。ニューヨークをテロが襲った年、徹の親友・相沢良男は世界の無意味を唱え、クリスチャンの国語教師のレイプ計画を進める。一方、地元選出の政治家である徹の実父・倉田正司が権力の中枢へ向かうと共に、対抗勢力の陰謀がうごめき始める・・・。この世を動かす絶対的な力とは何か?現代日本のテーマを根源から問う傑作長篇小説。
俺たちは生まれつき、捨てられている――。本州西端、800年前に安徳天皇が没した海辺の街で暮らす高校生・滝本徹は、出生の秘密を抱えていた。ニューヨークをテロが襲った年のクリスマス、徹の親友・相沢良男は世界の無意味を唱え、クリスチャンの国語教師、山根忍へのレイプ計画を進める。一方、地元選出の政治家である徹の実父・倉田正司が権力の中枢へ向かうと共に、対抗勢力の陰謀がうごめき始める・・・。この世を動かす絶対的な力とは、暴力か、権力か、性の力か?人間の悪に対して神は何をなすのか?現代日本のテーマを根源から問う傑作長篇小説。
- 前巻
- 次巻
オンライン書店で購入する
目次
第一章 夏の終りのどさくさ
第二章 崩れる家と燃える家
第三章 力の世界
第四章 神の目
第五章 事件
第六章 聖堂は、燃えろ
第七章 暗い森
第八章 東京の炎
第九章 巨人との対峙
第十章 破壊と光
書誌情報
紙版
発売日
2013年10月25日
ISBN
9784062186018
判型
四六変型
価格
定価:2,530円(本体2,300円)
ページ数
594ページ
電子版
発売日
2013年11月22日
JDCN
0621860100100011000H
初出
『群像』2010年11月号~2013年6月号
著者紹介
田中慎弥(たなか・しんや) 1972年山口県生まれ。山口県立下関中央工業高校卒業。2005年、「冷たい水の羊」で第37回新潮新人賞受賞。2008年、「蛹」で第34回川端康成文学賞受賞。同年、「蛹」を収録した作品集『切れた鎖』で第21回三島由紀夫賞受賞。2012年、「共喰い」で第146回(平成23年度下半期)芥川龍之介賞受賞。同作は2013年9月、映画公開予定。他の著書に、『図書館準備室』『実験』『神様のいない日本シリーズ』『犬と鴉』『田中慎弥の掌劇場』『夜蜘蛛』がある。