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盤面の敵はどこへ行ったか 法月綸太郎ミステリー塾 疾風編
バンメンノテキハドコヘイッタカノリヅキリンタロウミステリージュクシップウヘン
- 著: 法月 綸太郎

新本格ミステリーの至宝、法月綸太郎による最新評論集。エラリー・クイーン、都筑道夫そして坂口安吾から瀬名秀明、東浩紀まで、縦横無尽に名作たちを語り尽くす。明晰な論理に導かれる美しき批評の宝石たち。作家生活25周年記念出版!
第一部 「夜明けまで十三歩」
※インターネットサイト「e-NOVELS」内書評連載の集成
・亡き女王のための弔鐘――『国会議事堂の死体』スタンリー・ハイランド
・ロマン・フィユトンの血統――『クリムゾン・リバー』ジャン=クリストフ・グランジェ
・スピルバーグ的、ゼメキス的――『さらば、愛しき鉤爪』エリック・ガルシア ほか
第二部 「明日のasthenopia」
※2006年以降発表の解説・レビュー集
・ロバート・トゥーイのおかしなおかしなおかしな世界――『物しか書けなかった物書き』ロバート・トゥーイ
・記憶のミュージアム――『八月の博物館』瀬名秀明
・進化する「相棒」ワールド――『相棒 season4 上』碇卯人 ほか
第三部 「盤面の敵はどこへ行ったか」
※都筑道夫論、エラリー・クイーン論、坂口安吾論
『黄色い部屋はいかに改装されたか?増補版』都筑道夫
『不連続殺人事件』坂口安吾
『Zの悲劇』エラリー・クイーン ほか
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目次
まえがき
第一部 夜明けまで十三歩
第一歩 亡き女王のための弔鐘──『国会議事堂の死体』(スタンリー・ハイランド)
第二歩 ウエストコースト派からのアンサー・ソング──『わが心臓の痛み』(マイクル・コナリー)
第三歩 話は歩きながらしろ──『マザーレス・ブルックリン』(ジョナサン・レセム)
第四歩 ロマン・フィユトンの血統──『クリムゾン・リバー』(ジャン=クリストフ・グランジェ)
第五歩 アルフレッド・ヒッチコック VS ジョセフィン・テイ──『ロウソクのために一シリングを』(ジョセフィン・テイ)
第六歩 スピルバーグ的、ゼメキス的──『さらば、愛しき鉤爪』(エリック・ガルシア)
第七歩 フランス本格の新しい波──『死者を起こせ』(フレッド・ヴァルガス)
第八歩 パリから来た紳士──『夜の音楽』(ベルトラン・ピュアール)
第九歩 SHE IS BEYOND GOOD AND EVIL──『天使の帰郷』(キャロル・オコンネル)
第十歩 暗黒の心臓──『コウノトリの道』(ジャン=クリストフ・グランジェ)
他<br>
第二部 明日のasthenopia
ロバート・トゥーイのおかしなおかしなおかしな世界──『物しか書けなかった物書き』(ロバート・トゥーイ)
一冊で二度おいしい小説──『悪魔はすぐそこに』(D・M・ディヴァイン)
ジョン・スラデックの四分の一の顔──『見えないグリーン』(ジョン・スラデック)
フィクションとファクトの間で──『パームサンデー』(カート・ヴォネガット)
アメリカ本格の「台風の目」──『毒蛇の園』(ジャック・カーリイ)
ある合作者の肖像──『俳優パズル』(パトリック・クェンティン)
記憶のミュージアム──『八月の博物館』(瀬名秀明)
他<br>
第三部 盤面の敵はどこへ行ったか
黄色い部屋はいかに増補されたか?
『黄色い部屋はいかに改装されたか?』について、もう少し
都筑道夫クロニクル
本格ミステリのアキレス腱
犯人当てロジック小説の理想形
他<br>
書誌情報
紙版
発売日
2013年12月07日
ISBN
9784062187053
判型
四六
価格
定価:2,530円(本体2,300円)
ページ数
370ページ
電子版
発売日
2013年12月20日
JDCN
0621870500100011000W
初出
収録作品参照
収録作品
-
作品名初出
-
作品名
夜明けまで十三歩(第一歩~第十二歩)
初出
e-NOVELS『週刊書評』#23、#41、#60、#81、#98、#123、#141、#158、#174、#190、#224、#233
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作品名
夜明けまで十三歩(第十三歩)
初出
探偵小説研究会編「ニアミステリのすすめ―新世紀の多角的読書ナビゲーション」(原書房)2008年7月
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作品名
ロバート・トゥーイのおかしなおかしなおかしな世界
初出
ロバート・トゥーイ「物しか書けなかった物書き」(小鷹信光他訳/河出書房新社)2007年2月
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作品名
トゥーイ拾遺
初出
探偵小説研究会編『CRITICA vol.2』2007年8月
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作品名
一冊で二度おいしい小説
初出
D・M・ディヴァイン「悪魔はすぐそこに」(山田蘭訳/創元推理文庫)2007年9月
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作品名
ジョン・スラデックの四分の一の顔
初出
ジョン・スラデック「見えないグリーン」(真野明裕訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)2008年9月
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作品名
フィクションとファクトの間で
初出
カート・ヴォネガット「パームサンデー―自伝的コラージュ―」(飛田茂雄訳/ハヤカワ文庫SF)2009年1月
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作品名
アメリカ本格の「台風の目」
初出
ジャック・カーリイ「毒蛇の園」(三角和代訳/文春文庫)2009年8月
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作品名
ある合作者の肖像
初出
パトリック・クェンティン「俳優パズル」(白須清美訳/創元推理文庫)2012年9月
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作品名
記憶のミュージアム
初出
瀬名秀明「八月の博物館」(新潮文庫)2006年10月
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作品名
樋口ミステリの「ふるさと」
初出
樋口有介「風少女」(創元推理文庫)2007年3月
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作品名
進化する「相棒」ワールド
初出
碇卯人「相棒 season4 上」(朝日文庫)2009年1月
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作品名
野上英太郎自身の事件
初出
太田忠司「天霧家事件」(創元推理文庫)2010年2月
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作品名
東浩紀と「家系」の問題
初出
『波』(新潮社)2010年1月号
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作品名
走るゾンビはゾンビではない
初出
佐藤友哉「デンデラ」(新潮文庫)2011年5月
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作品名
呪われた芸術家たち
初出
深水黎一郎「エコール・ド・パリ殺人事件―レザルティスト・モウディ」(講談社文庫)2011年5月
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作品名
櫃洗(ヒツセン)という名の偶然
初出
西澤保彦「必然という名の偶然」(実業之日本社文庫)2013年4月
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作品名
黄色い部屋はいかに増補されたか?
初出
都筑道夫「黄色い部屋はいかに改装されたか?増補版」(小森収編/フリースタイル)2012年4月
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作品名
『黄色い部屋はいかに改装されたか?』について、もう少し
初出
『フリースタイル19』(フリースタイル)2012年7月
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作品名
都筑道夫クロニクル
初出
探偵小説研究会編『CRITICA vol.7』2012年8月
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作品名
本格ミステリのアキレス腱
初出
坂口安吾「不連続殺人事件」(角川文庫)2006年10月
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作品名
犯人当てロジック小説の理想形
初出
エラリー・クイーン「オランダ靴の謎」(井上勇訳/創元推理文庫)2009年6月
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作品名
もうひとりの「囚人」
初出
エラリー・クイーン「Zの悲劇」(越前敏弥訳/角川文庫)2011年3月
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作品名
クイーン氏のアメリカ発見
初出
エラリー・クイーン「死せる案山子の冒険―聴取者への挑戦2」(飯城勇三訳/論創社)2009年3月
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作品名
神話の国のエラリー
初出
北村薫「ニッポン硬貨の謎―エラリー・クイーン最後の事件」(創元推理文庫)2009年4月
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作品名
盤面の敵はどこへ行ったか
初出
エラリー・クイーン・ファンクラブ編『QUEENDOM 81号』2007年10月
著者紹介
1964年、島根県松江市生まれ。京都大学法学部卒業。在学中は京大推理小説研究会に所属。 88年、『密閉教室』でデビュー。89年、著者と同姓同名の探偵が登場する『雪密室』を発表。2002年「都市伝説パズル」で第55回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。 04年、『生首に聞いてみろ』が第5回本格ミステリ大賞を受賞。「2005年版このミステリーがすごい!」第1位にも選ばれる。また、2012年には『キングを探せ』が「2012本格ミステリーベスト10」第1位に選ばれた。 他の著書に『頼子のために』『法月綸太郎の冒険』『怪盗グリフィン絶体絶命』『ノックス・マシーン』など。