太宰治 ヴィジュアル選集

太宰治 ヴィジュアル選集

ダザイオサムヴィジュアルセンシュウ

太宰治の真骨頂は短編にある。珠玉の短編5作品を俊英作家が映像化。永遠の青春文学が活字で、音で、映像で、色彩でよみがえる。


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目次

小説+映像 太宰治+NHK/テレコムスタッフ
 1)駆込み訴え 朗読:香川照之 出演:清水くるみ、日南響子
 2)走れメロス  出演:森山未来、田中泯、モロ師岡
 3)雪の夜の話 朗読:田畑智子 出演:峯村リエ
 4)畜犬談    朗読:斉木しげる
 5)カチカチ山  出演:満島ひかり、皆川猿時
解説 高橋源一郎

書誌情報

紙版

発売日

2014年01月12日

ISBN

9784062187312

判型

四六変型

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

82ページ

初出

収録作品参照

収録作品

  • 作品名

    駈込み訴え

    初出

    1940年『中央公論』2月号に発表。1940年、河出書房より発行の「女の決闘」に収録

  • 作品名

    走れメロス

    初出

    1940年、『新潮』5月号に発表。1940年、河出書房より発行の「女の決闘」に収録

  • 作品名

    雪の夜の話

    初出

    1944年、『少女の友』5月号に発表。1946年、新紀元社より発行の「薄明」に収録

  • 作品名

    畜犬談――伊馬鵜平君に与える。

    初出

    1939年、『文学者』8月号に発表。1940年、竹村書房より発行の「皮膚と心」に収録

  • 作品名

    カチカチ山

    初出

    1945年、筑摩書房より「お伽草紙」刊行。「瘤取り」「浦島さん」「カチカチ山」「舌切雀」の4篇を収める

著者紹介

著: 太宰 治(ダザイ オサム)

1909(明治42)年、津軽の大地主の六男として生まれる。本名、津島修治。東京帝国大学仏文科中退。左翼運動から脱落して遺書のつもりで書いた第一創作集は『晩年』。この時、27歳だった。太平洋戦争に翻弄された時代に妥協を許さない創作活動を続けた数少ない作家の一人である。薬物中毒、女性問題、自殺未遂などの波乱に満ちた生涯から生み出された作品群は現在も多くの読者の支持を受ける。1948(昭和23)年、自伝的小説『人間失格』完成の1ヵ月後に玉川上水で入水自殺をとげた。享年38。他の代表作に『富嶽百景』『走れメロス』『津軽』『ヴィヨンの妻』『斜陽』などがある。