モタさんの“言葉” 2

モタさんの“言葉” 2

モタサンノコトバツー

斎藤茂太(1916~2006)は、漱石からチャップリンまで様々な人の名言を集め生き方のコツ伝授する随筆集『いい言葉は、いい人生をつくる』など、多くの大ベストセラーを著した随筆者・精神科医で、“いい言葉”のオーソリティー。穏やかな語り口と笑顔がトレードマークで、生前は「モタさん」と呼ばれ多くの人に愛されました。
2012年6月に、NHKワンセグ2で放送を開始、人気上昇に伴い、10月からはEテレでも放送され始めた5分間番組「モタさんの“言葉”」は、そんな斎藤茂太氏の言葉と人柄を、松本春野さんのやわらかなイラストと矢田耕司さんの訥々としたナレーションで視聴者に伝える読み聞かせ形式の番組です。紹介されるのは、モタさんが長年手帳に書き溜めては読み返していた“いい言葉”の数々。現代人のストレスや悩みをフッと解きほぐし、軽やかに生きる勇気と元気がわいてくる“ちょっといい話”の数々です。
本書はその人気番組のコンセプトや世界観を忠実に書籍化。番組同様、モタさんの“言葉”をしみじみと味わうことができるのはもちろん、旅先や好きな場所で、存分にその世界に浸ることができる “大人のための絵本”です。


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目次

第五話「天国も一人で住めば……」 
~愛情はしばしば結婚の果実である~ モリュール
第六話「笑顔はすべてが黄金だ」
~中庸。たとえ激怒するに値する屈辱を受けたにせよ、
一歩その手前でこらえて激怒は抑えること~フランクリン
第七話「過去は……」  
~明るい方へ 明るい方へ~ 金子みすゞ     
第八話「現状を変えるのは愛情だ」
~女が母親になることはなんでもないことです。
でも母親たることは、なかなかできることではありません~ 山本有三

書誌情報

紙版

発売日

2013年11月12日

ISBN

9784062187619

判型

A5

価格

定価:1,320円(本体1,200円)

ページ数

96ページ

著者紹介

文: 斎藤 茂太(サイトウ シゲタ)

1916(大正5)年、東京生まれ。歌人で精神科医の斎藤茂吉を父に、作家の北杜夫を弟に 持つ。明治大学文学部卒業後、昭和大学医学部、慶應義塾大学などで精神医学を学ぶ。優 しく穏やかな人柄で、人生を快活に生きる名人。精神科の医師として患者の治療に携わる 傍ら要職を歴任、文筆活動も続けた。2006年、90歳で逝去。『「なぜか人に好かれる 人」の共通点』(新講社)、『いい言葉は、いい人生をつくる』(成美文庫)、『自分 らしく生きて、死ぬ知恵』(中経の文庫)など、家族や心をテーマにした随筆の多くがベス トセラーとなり、いまでも多くの読者に親しまれている。

絵: 松本 春野(マツモト ハルノ)

1984年、東京生まれ。多摩美術大学油画科卒業。大学在学中にはロンドンに留学、ヨーロ ッパの絵本作家たちと親交を持つ。現在、絵本作家、イラストレーターとして活躍中。ほ っこりした水彩画のタッチは独特。主な仕事に、山田洋次監督の映画『おとうと』の 題字 ・映画ポスターイラスト、『寅さんDVDマガジン』(小社刊)での山田洋次書下ろし連載 小説の挿絵など。近著に、『ふくしまからきた子』(岩崎書店)、『地震の夜にできるこ と。』(角川書店)などがある。画家で絵本作家のいわさきちひろは祖母にあたる。