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僕の光輝く世界
ボクノヒカリカガヤクセカイ
- 著: 山本 弘

ある事故に遭い、脳に損傷を受けた光輝は、アントン症候群といわれるきわめて特殊な症例を発症した。それは、患者は視力を喪失するが、その事実を認識できず、周囲を見えていると思い込むものだった。失われた視覚情報に代わって、脳が架空のビジュアル・イメージを構成するのだ。目が見えなくとも(見えないからこそ?)、世界や人の本質を見抜ける。想像力を武器に、光輝は次々と起こる不可思議な事件を解決する!
とある事件で視力を失った少年・光輝。彼は、聴覚・触覚・嗅覚情報などをもとに脳が作り出すイメージにより、目が見えていなくとも、本人にはまるで視覚があるように感じられる形質を獲得する。それは、アントン症候群と呼ばれる、極めて珍しい症例だった。
そんな、光輝の前に訪れる奇妙な謎――消失する少女、突如変貌する世界、そして幽霊殺人事件……。彼は自らの想像力を駆使し、事件に立ち向かう。
謎を解き、恋をし、少年は成長する。傑作青春ミステリー、ここに誕生!
目次
第一話 黄金仮面は笑う
第二話 少女は壁に消える
第三話 世界は夏の朝に終わる
第四話 幽霊はわらべ歌をささやく
書誌情報
紙版
発売日
2014年04月09日
ISBN
9784062188463
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
386ページ
初出
収録作品参照
収録作品
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作品名初出
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作品名
黄金仮面は笑う
初出
『メフィスト』2012 VOL.3
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作品名
少女は壁に消える
初出
『メフィスト』2013 VOL.1
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作品名
世界は夏の朝に終わる
初出
『メフィスト』2013 VOL.2
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作品名
幽霊はわらべ歌をささやく
初出
(前半)『メフィスト』2013 VOL.3 (後半)書き下ろし
著者紹介
SF作家。ゲームデザイナー。1956年京都生まれ。1987年、ゲーム創作集団「グループSNE」の一員となり、作家およびゲームデザイナーとしてデビュー。現在はSNEから独立。と学会会長。 代表作に『神は沈黙せず』『アイの物語』『詩羽のいる街』(角川書店)、『ラプラスの魔』『パラケルススの魔剣』『サイバーナイト』『ギャラクシー・トリッパー美葉』『妖魔夜行』(角川スニーカー文庫)、『サーラの冒険』(富士見ファンタジア文庫)、『時の果てのフェブラリー』(徳間デュアル文庫)、『MM9』シリーズ(東京創元社)、『トワイライト・テールズ』(角川書店)、『夏葉と宇宙へ三週間』(岩崎書店)、『名被害者・一条(仮名)の事件簿』(講談社ノベルス)などがある。