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寂しい丘で狩りをする
サビシイオカデカリヲスル
- 著: 辻原 登

あの男が追いかけてくる。どこまでも――。心の闇を抱えた男と女の追跡劇を描く、戦慄のクライムサスペンス!映画のフィルムエディター・野添敦子は、かつて自分をレイプして逮捕された凶悪犯・押本史夫の復讐に脅える。敦子に依頼され押本を尾行する女性探偵・桑村みどりは交際相手、久我の暴力に苦しんでいた。刑期を終え出所した押本は敦子の行方を探し回り、久我はみどりを執拗に追う。追い詰められた女たちが選んだ道は――。
あの男が追いかけてくる。どこまでも――。心の闇を抱えた男と女の追跡劇を、息もつけない展開で描く戦慄のクライム・サスペンス!
映画のフィルムエディターとして働く野添敦子は、かつて自分をレイプして逮捕された凶悪犯・押本史夫の復讐に脅える。敦子に依頼されて押本を尾行する女性探偵・桑村みどりもまた、交際相手である久我の暴力に苦しんでいた。刑期を終えて出所した押本は敦子の行方を探し回り、久我は密かに転居したみどりを執拗に追う。追い詰められた女たちが最後に選んだ道は――。忌まわしい記憶と暴力を越えて、彼女たちは自らの人生を取り戻すことができるのか?
書誌情報
紙版
発売日
2014年03月26日
ISBN
9784062188562
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
346ページ
初出
『群像』2013年1月号~11月号
著者紹介
つじはら・のぼる 1945年生まれ。85年「犬かけて」でデビュー。90年『村の名前』で芥川賞、99年『翔べ麒麟』で読売文学賞、2000年『遊動亭円木』で谷崎潤一郎賞、05年「枯葉の中の青い炎」で川端康成文学賞、06年『花はさくら木』で大佛次郎賞、10年『許されざる者』で毎日芸術賞、11年『闇の奥』で芸術選奨文部科学大臣賞、13年『冬の旅』で伊藤整文学賞を受賞。