
ハーバード合格基準
ハーバードゴウカクキジュン
- 著: 佐藤 智恵
ハーバード大学経営大学院に合格した日本人というと、どんな「スーパーグローバル人材」を想像するでしょうか?
生まれつき頭がよくて、テストはいつも満点で、英語でも苦労したことなどない。
留年なんかしたことがなくて、上司に怒られたこともなく、挫折など経験したことがない……。そんな完璧な人たちを思い浮かべるでしょう。
ところが、コロンビア大学経営大学院の面接官を10年以上務めた著者は、それは全くの誤解で、完璧ではないからこそ、彼らは「スーパーグローバル人材」になれたと言います。
挫折、まわり道、地べたをはうような努力。ハーバードという華やかなイメージとは違って、彼らの生き方は意外にも「地味」です。
国も企業も「グローバル人材が必要だ」と言うけれど、一体、どんな人が「グローバル人材」なのかさっぱりわかりません。
本書は、ハーバードが認めた日本人グローバル人材9人を徹底取材。「スーパーグローバル人材」の実像を具体的に示した日本で初めての本です。
どんなに小さなことでも、どんなに若くても、たとえアルバイトでも、リーダーシップを発揮する。そして、そのリーダーシップ経験が失敗だらけでも、未熟でも、とにかく発展途上のありのままの自分を正直に周囲に伝える――。
これこそ、将来リーダーになる可能性を秘めた人材だとハーバードが認める評価基準であり、本当に世界に求められている日本人リーダー像であるとともに、いま一流企業が喉から手が出るほど欲しがる人材であることを、本書は明らかにしていきます。
●主な内容
・自分の仕事は自分で創る
・インターン試験に不合格になった理由をあえてハーバードに伝える
・「優等生」から脱却できずに失敗した自分を抱きしめる
・勉強会団体存続の危機を問題解決力で乗り越える
・「社内官僚」になっていた自分を猛省する
・コンペで負けた理由を直接顧客に聞いてみる
・二十代リーダーとして現場力で勝負する
・「あなたの日本語は失礼だ」と言われた経験をチャンスに変える
・完璧ではない自分を受け入れる
・内気な自分を努力で乗り越える
- 前巻
- 次巻
オンライン書店で購入する
書誌情報
紙版
発売日
2014年05月28日
ISBN
9784062188814
判型
四六
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
258ページ
著者紹介
1970年兵庫県生まれ。1992年東京大学教養学部卒業後、NHK入局。報道番組や音楽番組のディレクターとして7年間勤務した後、2000年1月米コロンビア大学経営大学院留学、翌2001年5月MBA(経営学修士)取得。同年ボストンコンサルティンググループに入社し、経営コンサルタントとして、通信・メディア分野を専門に、さまざまなプロジェクトに携わる。2003年同社退社後、外資系テレビ局等を経て、2012年よりビジネス書作家・コンサルタントとして独立。主な著書に『ゼロからのMBA』(新潮社)、『外資系の流儀』(新潮新書)、『世界最高MBAの授業』(東洋経済新報社)、『世界のエリートの「失敗力」』(PHPビジネス新書)がある。2004年よりコロンビア大学経営大学院の入学面接官、2014年より公益財団法人大学基準協会の経営系専門職大学院認証評価委員会委員を務める。