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盤上に散る
バンジョウニチル
- 著: 塩田 武士

母を看取り、家族と呼べる人がいなくなった蒼井明日香。母の遺品を整理していると新聞の切り抜きとともに「林鋭生様」と書かれた封筒が。相手は将棋の棋士らしいとわかるが、母とどんな関係にある男なのか見当もつかない。出されなかった手紙を届けるべく、林鋭生捜しをはじめる明日香だが……。追い詰められた落ちこぼれ棋士の熱すぎる戦いを描いた話題作『盤上のアルファ』から3年、塩田武士が満を持して挑む「真剣師」の物語!
母を看取り、家族と呼べる人がいなくなった蒼井明日香。母の遺品を整理していると箱に入った新聞の切り抜きとともに「林鋭生様」と書かれた封筒を見つける。将棋の棋士らしいとわかるが、母とどんな関係にある男なのか見当もつかない。出されなかった手紙を届けるべく、林鋭生捜しをはじめる明日香。そこには予想もしていなかった濃ゆい人々との出会いと、将棋をめぐる未知の世界が広がっていた……。追い詰められた落ちこぼれ棋士の熱すぎる戦いを描いた話題作『盤上のアルファ』から3年、塩田武士が満を持して挑む「真剣師」の物語!
書誌情報
紙版
発売日
2014年03月25日
ISBN
9784062188876
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
290ページ
初出
『小説現代』2014年1月号、2月号
著者紹介
1979年兵庫県生まれ。関西学院大学卒。神戸新聞社に入社後、2010年『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞を受賞しデビュー。同作は大きな話題になり、第23回将棋ペンクラブ大賞文芸部門大賞を受賞。2012年神戸新聞社を退社。ほかの著書に『女神のタクト』、『ともにがんばりましょう』、『崩壊』がある。軽快な関西弁を駆使した笑いあふれる作品から、新聞記者経験を活かした社会派作品まで、幅広い作風とその筆力でいまもっとも注目を集める新鋭作家の一人。