
マイページに作品情報をお届け!
絵本 窓ぎわのトットちゃん 1・2巻セット
エホンマドギワノトットチャンイチニカンセット

この本は、トットちゃんが小学校1年生で学校を退学になるところから始まる、黒柳徹子さんの自伝的物語です。黒柳さん自身が退学の事実を知ったのは、成人してからだそうです。何も知らなかったトットちゃんは、どんなことを考えて、どんなことを感じて、毎日を思いっきり暮らしていたか、同じ年齢の子どもたちにぜひ読んでほしくて、低学年向け絵本に再編集しました。
戦後最高のベストセラー『窓ぎわのトットちゃん』が絵本になりました。
この本は、トットちゃんが小学校1年生で学校を退学になるところから始まる、黒柳徹子さんの自伝的物語です。
入学早々いろいろと問題を起こすトットちゃん。担任の先生に呼ばれたママは「よその学校にお連れください!」と言われてしまいます。ママが新しい学校を一生懸命探した結果、「トットちゃんが気に入ったので」通うことになったのは、自由が丘のトモエ学園でした。電車を教室に使ったり、授業は好きな科目から勉強したり、昼休みは校長先生を奪い合って話を聞いてもらったり、とにかく何もかもがユニークな学校で、トットちゃんは情操豊かに、たくましく育っていきます。
学校にはそれぞれ自分の木があって、病弱な泰明ちゃんを、必死で自分の木に登らせ”ご招待”したこと、しかし彼は、やがて病気が悪くなって死んでしまったこと、障害のある高橋君が勝てるようなプログラムができていた運動会のことなど、子どものトットちゃんの心に刻まれたその時その時が、鮮やかに描かれていきます。
やがて戦争がトモエに、トットちゃんの生活にも影を落とします。学校の小使いさん(用務員さん)の良ちゃんが出征し、大岡山のキャラメルの自動販売機からキャラメルが出なくなり、パパがヴァイオリンで軍歌を弾きに行くか悩み、そして、とうとうトモエは空襲で焼けてしまうのです。
黒柳さん自身が退学の事実を知ったのは、成人してからだそうです。そんなことは全然知らなかったトットちゃんは、どんなことを考えて、どんなことを感じて、毎日を思いっきり暮らしていたか、同じ年齢の子どもたちに、ぜひ読んでほしいと思います。
子どもが扱いやすいよう、2巻に分け、すべての漢字にふりがなをつけました。いわさきちひろのイラストが100点以上、第2巻には黒柳さんの新しい原稿も収録されています。「最後まで、トモエが焼けてしまうところまで読んでほしい」という黒柳さんのご希望で、セットのみの販売です。
2015年は終戦70年。戦争のことを考えるよすがにもなる絵本です。
オンライン書店で購入する
目次
絵本 窓ぎわのトットちゃん 1
窓ぎわのトッ卜ちゃん
新しい学校
校長先生
電車の教室
授業
海のものと山のもの
散歩
名前のこと
もどしとけよ
電車がくる
プール
大冒険
トッ卜ちゃんの自由が丘
絵本 窓ぎわのトットちゃん 2
肝試し
いちばんわるい洋服
運動会
おさげ
白鳥の湖
畠の先生
はんごうすいさん
「ほんとうは、いい子なんだよ。」
ボロ学校
ヴァイオリン
約束
さよなら、さよなら
トットちゃんからみなさんへ 書き忘れた「みんないっしょだよ。」
書誌情報
紙版
発売日
2014年07月16日
ISBN
9784062189057
判型
B5変型
価格
定価:3,300円(本体3,000円)
ページ数
196ページ
電子版
発売日
2017年12月15日
JDCN
06A0000000000008599A
著者紹介
東京生まれ。東京音楽学校声楽科を卒業し、NHK放送劇団に入団。女優だけでなく、「徹子の部屋」(テレビ朝日)の司会、「日立 世界ふしぎ発見!」(TBS)のレギュラーなどのテレビ番組、コンサートなどでも活躍。1981年出版の『窓ぎわのトットちゃん』は、ベストセラーとなり、世界35ヵ国で翻訳される。社会福祉法人トット基金で、プロのろう者の劇団を作ったり、ユニセフ(国際児童基金)親善大使を務めたりと社会貢献活動でも知られる。ちひろ美術館(東京・安曇野)館長を務める。
1918年、福井県に生まれ、東京で育つ。東京府立第六高等女学校卒業。藤原行成流の書を学び、絵は岡田三郎助、中谷泰、丸木俊に師事。子どもを生涯のテーマとして描き、9400点を超える作品を残す。1974年、55歳で没。代表作に『おふろでちゃぷちゃぷ』(童心社)、『あめのひのおるすばん』『ことりのくるひ』(至光社)、『戦火のなかの子どもたち』(岩崎書店)、画集に『ちひろBOX』(講談社)など。1977年、アトリエ兼自宅跡に、ちひろ美術館・東京開館。1997年、安曇野ちひろ美術館開館。
オンライン書店一覧
既刊・関連作品一覧
関連シリーズ
製品関連情報
-
お知らせ
黒柳徹子さんが第5回 野間出版文化賞を受賞しました。(2023.11.6)