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女系の総督
ジョケイノソウトク
- 著: 藤田 宜永

森川家に棲まうのは、母はもちろん、子供たちから二匹の猫まで女だらけ。にもかかわらず、十数年前に妻を亡くした一家の主・崇徳(むねのり)にとって、女は知れば知るほど理解できない摩訶不思議な生き物だった。家族が織りなす大小の事件に、本日も孤軍奮闘、右往左往。さて、自分自身の問題は?家族を続けるのに必要なのは、愛と努力と少しの秘密……直木賞作家が贈る「平成の家族」の物語。
反論はしない、意見は控えめに、意見を述べたらしばらく黙る。
それが女系の家に生まれた男の処世術――。
森川家に棲まうのは、母はもちろん、子供たちから二匹の猫まで女だらけ。
十数年前に妻を亡くした一家の主・崇徳(むねのり)にとって、女は知れば知るほど理解できない摩訶不思議な生き物だった。
家族が織りなす大小の事件に、本日も孤軍奮闘、右往左往。
彼女たちの”秘密”を垣間見た時……女難と恋が押し寄せる!
家族を続けるのに必要なのは、愛と努力と少しの秘密……
家族、仕事、恋、健康――人生のすべてが詰まった、直木賞作家の集大成!
目次
第一章 熱帯雨林
第二章 戯れに恋はすまじ
第三章 頭痛の種
第四章 秘中の秘
第五章 愛おしい人たち
書誌情報
紙版
発売日
2014年05月22日
ISBN
9784062189583
判型
四六変型
価格
定価:1,925円(本体1,750円)
ページ数
498ページ
初出
学芸通信社の配信により、『信濃毎日新聞』『熊本日日新聞』『高知新聞』『秋田魁新報』『北國新聞』『神戸新聞』『中国新聞』の7誌に2011年12月~2014年2月の期間、順次掲載。
著者紹介
1950年、福井県福井市生まれ。早稲田大学第一文学部中退後、渡仏、エール・フランスに勤める。帰国後、エッセイを書きはじめ、1986年『野望のラビリンス』で小説家デビュー。1995年『鋼鉄の騎士』で第48回日本推理作家協会賞、第13回日本冒険小説協会特別賞を受賞。1999年『求愛』で第6回島清恋愛文学賞、2001年『愛の領分』で第125回直木賞を受賞。近著に『和解せず』『ライフ・アンド・デス』『風屋敷の告白』『銀座千と一の物語』などがある。