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怪談四代記 八雲のいたずら
カイダンヨンダイキヤクモノイタズラ
- 著: 小泉 凡

「カラスの因縁」「如意輪観音の呪い」「三途の川」「仏壇」など、八雲没後、小泉家四代にわたり起きた怪異と、親族ならではの考察を交えたエピソードの全てがこの一冊に。八雲の曾孫で民俗学者・小泉凡が、怪談を愛する現代人、そして曾祖父におくる怪談逸話集。
1904年、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が「耳なし芳一のはなし」「雪女」などを収録した怪奇文学作品集『怪談(KWAIDAN)』を発表。
それから110年、曾孫(ひまご)や玄孫(やしゃご)の時代になった現在の小泉家でも、いろいろな怪談が語り継がれ、そして不可思議な出来事が多発するという。
「カラスの因縁」「如意輪観音の呪い」「三途の川」「仏壇」など、あまり活字として出てこなかった小泉家の怪談や、親族ならではの考察を交えた小泉家の評伝・エピソードの全てがこの一冊に。
八雲の曾孫で民俗学者・小泉凡が、怪談を愛する現代人、そして曾祖父におくる怪談逸話集。まさに110年ぶりの新刊!
目次
はじめに
第1章 キャサリンから聞いた話
三つのお願い
聴き耳
第2章 キシラ島二つの奇跡
第3章 続くギリシャでの邂逅
第4章 異界への想像力-アイルランドの不思議な出会い
バンシー
二つの邂逅--2012年のアイルランドで
ハッピー・ゴースト
ゴーストツアー
第5章 クレオールの霊性
第6章 ハーンは狐?--小泉セツを育んだ松江の霊性
第7章 怪談のまち松江
第8章 カラスの因縁
第9章 鷺に守られる家
自分のルーツはノルマン?
パリからルーアンへ
ヘロン村
ル・アーブル-旅の終わり
大久保から来た鷺
鷺に助けられた話
鷺とともに生きる
父が逝った日
第10章 父の魂のいたずら
第11章 如意輪観音の呪い
第12章 お化け屋敷の思い出
第13章 七つまでは神のうち
第14章 怪異断片
三途の川
仏壇
運ばれる「怪談」
第15章 「凡」の因果
あとがき
書誌情報
紙版
発売日
2014年07月24日
ISBN
9784062190244
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
226ページ
著者紹介
小泉凡(こいずみ・ぼん) 1961年、小泉八雲の孫・時の長男として東京で生まれる。 成城大学大学院文学研究科日本常民文化専攻博士課程前期修了。専攻は民俗学。島根県立大学短期大学部教授、小泉八雲記念館顧問。 おもな著書、論文に『民俗学者・小泉八雲』(恒文社) 、『八雲の五十四年―松江からみた人と文学』(共著、松江今井書店)、「柳田國男と小泉八雲―五感力の継承をめざして」『成城大学民俗学研究所紀要』31集 、「イギリスに渡った出雲の護符」『山陰民俗研究』13などがある。