殺人出産

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殺人出産

サツジンシュッサン

文芸(単行本)

「産み人」となり、10人産めば、1人殺してもいい──。そんな「殺人出産制度」が認められた世界では、「産み人」は命を作る尊い存在として崇められていた。育子の職場でも、またひとり「産み人」となり、人々の賞賛を浴びていた。素晴らしい行為をたたえながらも、どこか複雑な思いを抱く育子。それは、彼女が抱える、人には言えないある秘密のせいなのかもしれない……。


目次

殺人出産
トリプル
清潔な結婚
余命

書誌情報

紙版

発売日

2014年07月16日

ISBN

9784062190466

判型

四六

価格

定価:1,540円(本体1,400円)

ページ数

194ページ

初出

収録作品参照

収録作品

  • 作品名

    殺人出産

    初出

    『群像』2014年5月号

  • 作品名

    トリプル

    初出

    『群像』2014年2月号

  • 作品名

    清潔な結婚

    初出

    GRANTA JAPAN with 早稲田文学01

  • 作品名

    余命

    初出

    『すばる』2014年1月号

著者紹介

著: 村田 沙耶香(ムラタ サヤカ)

1979年、千葉県出身。玉川大学文学部卒。2003年、「授乳」で第46回群像新人文学賞優秀作、09年、『ギンイロノウタ』で第31回野間文芸新人賞、13年、『しろいろの街の、その骨の体温』で第26回三島由紀夫賞受賞。ほかの作品に『マウス』『星が吸う水』『ハコブネ』『タダイマトビラ』がある。

既刊・関連作品一覧