「生命力」の行方――変わりゆく世界と分人主義

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「生命力」の行方――変わりゆく世界と分人主義

セイメイリョクノユクエカワリユクセカイトブンジンシュギ

文芸(単行本)

社会を動かす「生命力」は、どこへ向かうのか?今、自分らしく幸福に生きるとはどういうことか?複雑化する現代に新たな人間観「分人主義」を提示した著者が、AKBからアバター、「英霊」、森山大道、震災まで、同時代と向きあうエッセイおよび各界第一人者との対話を併せて収録。未来を考えるためのエッセイ&対談集。【対談者】=大澤真幸、亀山郁夫、高橋源一郎、田中裕介、中島岳志、古井由吉、三浦雅士、森達也


今、何が起こっているのか? 私たちはこれからどこへ向かうのか?
複雑化する現代社会で「生きづらさ」を抱える人々に、新しい人間観「分人主義」を提示して大きな反響を集めた作家・平野啓一郎。本書は著者が、同時代の政治経済社会から文学・アート・エンタテインメントまで、多様な現実の事象と向き合って生まれた思考の軌跡としての評論・エッセイ、および各ジャンルの第一人者との対話をあわせて収録する、7年ぶりのエッセイ&対談集です。いわば平野自身による「分人主義」実践篇として、様々な場面で、様々な視点で、様々な智者と共に「今」を考え、未来へのヒントを提供する、待望の一冊。

【エッセイ】=アバター、AKB、キャプテン翼、「英霊」、震災、監視社会、グローバリズム、格差、携帯メール、電子書籍、スノーデン情報、パリのラーメン、熟年離婚、ジャレド・ダイアモンド、マイケル・ジャクソン、ファスト・ファッション、ゴミ御殿、森村泰昌、森山大道、深澤直人、横尾忠則、三島由紀夫、田中慎弥…ほか

【対談者】=大澤真幸(社会学者)、亀山郁夫(ロシア文学者)、高橋源一郎(作家)、田中裕介(英文学者)、中島岳志(政治学者)、古井由吉(作家)、三浦雅士(文芸評論家)、森達也(作家・映画監督)


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目次

目次
1 社会の生命力
2 アート&エンタテインメントの生命力
3 文学の生命力
【対談者】 大澤真幸(社会学者)、亀山郁夫(ロシア文学者)、高橋源一郎(作家)、田中裕介(英文学者)、中島岳志(政治学者)、古井由吉(作家)、三浦雅士(文芸評論家)、森達也(作家・映画監督)。

書誌情報

紙版

発売日

2014年09月23日

ISBN

9784062190633

判型

四六変型

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

402ページ

電子版

発売日

2015年09月25日

JDCN

0621906300100011000C

初出

2006年から2014年初頭にかけて、雑誌や新聞に掲載されたエッセイや対談をまとめたもの。

著者紹介

著: 平野 啓一郎(ヒラノ ケイイチロウ)

平野啓一郎(ひらの・けいいちろう) 1975年、愛知県生まれ。北九州市で育つ。京都大学法学部卒業。98年、「日蝕」でデビュー、同作で第120回芥川賞を受賞。2009年、『決壊』で芸術選奨文部科学大臣賞新人賞、『ドーン』で第19回bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。ほかの著書に『葬送』『高瀬川』『滴り落ちる時計たちの波紋』『顔のない裸体たち』『あなたが、いなかった、あなた』『かたちだけの愛』などがある。近年では2012年刊行の長編小説『空白を満たしなさい』、現代新書『私とは何か 「個人」から「分人」へ』で提唱した「分人」というアイデンティティ観が幅広い分野で注目されている。

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