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風味さんじゅうまる
フウミサンジュウマル
- 著: まはら 三桃
中2の伊藤風味は、大正時代からつづく和菓子屋「菓匠・一斗餡」の娘。一斗餡に、長崎街道=シュガーロード沿いの菓子店が集結し、新製品の菓子で競い合うSS1グランプリ参加の誘いが舞い込んだ。超絶美少女の優里に嫉妬まじりの八つ当たりをして美術部に顔を出しづらくなっていた風味は、家業を手伝うことにした。そこに、菓子職人になるため修業中のチャラ男の兄も加わって……。九州発のスイーツな“ご当地青春コメディ”。
舞台は、福岡県飯塚市の長崎街道近くにある錦町商店街。中2の伊藤風味(いとう・ふうみ)の家は、大正時代からつづく和菓子屋「菓匠・一斗餡」を営んでいる。風味の家族は、祖母のカンミと両親、そしてイケメンでチャラ男の兄・北斗。北斗は長崎の老舗カステラ店で修業中の身だ。
そんな一斗餡に舞い込んできたのは、長崎街道=シュガーロード沿いで店を構える菓子店が一同に集結して、新製品の菓子で競い合う「SGRS(シュガーロード・スイーツ)グランプリ」、略してSS1グランプリ参加のお誘いだった。文化祭に出典する大作の絵を描いている途中、同じ部員で超絶美少女の優里に嫉妬まじりの八つ当たりをした風味は、部活に出づらくなっていたこともあって、別に打ち込むことができたとばかり両親にSS1グランプリへの参加を促す。そこに、修業先を脱走して帰ってきたチャラ男の兄も加わって、新しいお菓子をつくることになったのだが……。
九州発のスイーツな“ご当地青春コメディ”。
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目次
1 一斗餡
2 北斗、帰る
3 カンミの病室
4 風味の悶々
5 製作開始
6 北斗の決心と風味の爆発
7 文化祭にむけて
8 命名「風味◎」 ※「◎」は三重丸にする
9 SS1
10 長崎街道
11 再び一斗餡
書誌情報
紙版
発売日
2014年09月11日
ISBN
9784062190749
判型
四六
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
250ページ
電子版
発売日
2014年11月07日
JDCN
0621907400100011000G
著者紹介
児童文学作家。1966年、福岡県北九州市生まれ。2005年「オールドモーブな夜だから」で講談社児童文学新人賞佳作に入選し、翌年『カラフルな闇』と改題して刊行。2011年、『鉄のしぶきがはねる』(講談社)で坪田譲治文学賞を受賞。同年、『おとうさんの手』(講談社)が読書感想画中央コンクール課題図書に選定された。他の著書に『たまごを持つように』、『鷹のように帆を上げて』、『わからん薬学事始』シリーズなど。鹿児島の児童文学者の会「あしべ」同人。