
マイページに作品情報をお届け!
赤ちゃんに学ぶ 「個性」はどこから来たのか
アカチャンニマナブコセイハドコカラキタノカ
- 著: 山口 真美
赤ちゃんはコミュニケーションの達人だ。なんでも吸収し人間関係に悩まされることもない。翻って、私たち大人は? 「平均の魔法」にかけられたように均質を求めすぎる私たち。しかし、限界のある能力をより効率的に使うために不要なものを切り捨てることこそが人の「発達」なのだ。だからこそ無限の「個性」が生まれる。赤ちゃんの研究から見えてきた、「個性」の本質と成り立ち、そしてポジティブな人生を送る方法。
赤ちゃんはコミュニケーションの達人だ。しなやかな脳がなんでも吸収し、偏見もなく、人間関係に悩まされることもない。翻って、私たち大人はどうだろう・・・?
問題は私たちを取り囲む空気にある。あたかも「平均の魔法」にかけられたように均質を求めすぎ、異質を排除する。しかし、限界のある能力をより効率的に使うために不要なものを切り捨てる、それこそが「発達」なのである。「いいとこ取り」はあり得ず、なにかを得ることと、なにかを失うということは表裏一体。だからこそ、そこに人には無限の「個性」が生まれるのだ。赤ちゃんの成長は、自分自身を含め、人のデコボコの成り立ちの秘密を教えてくれる。
赤ちゃん実験室を20年近く運営してきた筆者が、人の「個性」の本質、そして、「平均の魔法」から脱してポジティブな人生を送るために必要な考え方を説く。
- 前巻
- 次巻
オンライン書店で購入する
目次
はじめに ~赤ちゃんから個性を知ろう
1章/コミュニケーションを赤ちゃん時代から考える
2章/個性はいつどのように生まれるのか
3章/環境と心の関係を見直す
4章/私たちを形づくる「食生活」を考える
5章/コミュニケーションの本質と個性
終章/赤ちゃん学と個性を振り返る
あとがき
書誌情報
紙版
発売日
2014年08月01日
ISBN
9784062190800
判型
四六
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
210ページ
電子版
発売日
2017年06月02日
JDCN
0621908000100011000U
著者紹介
中央大学文学部心理学研究室教授。日本赤ちゃん学会事務局長。 1987年中央大学文学部卒業。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科人間発達学専攻博士後期課程単位取得退学。博士(人文科学)。(株)ATR人間情報通信研究所客員研究員、福島大学生涯学習教育研究センター助教授を経て現職。主として乳児の視覚世界の研究をしている。 著書に『赤ちゃんは顔をよむ――視覚と心の発達学』(紀伊國屋書店)、『赤ちゃんの視覚と心の発達』(金沢創氏との共著/東京大学出版会)、『美人は得をするか 「顔」学入門』 (集英社新書) 、『赤ちゃんは世界をどう見ているのか』(平凡社新書)、『視覚世界の謎に迫る――脳と視覚の実験心理学』(講談社ブルーバックス)、『正面を向いた鳥の絵が描けますか』(講談社+α新書)などがある。