
進撃の華人 中国「静かな世界侵略」の脅威
シンゲキノカジンチュウゴクシズカナセカイシンリャクノキョウイ
- 著: フアン.パブロ・カルデナル ,
- 著: エリベルト・アラウホ ,
- 訳: 窪田 恭子
中国はいまや「カネと華人ネットワーク」を武器とした、いわば「軍隊なき世界侵略」を行っている。世界を取材して書かれた貴重なルポ
21世紀に入りますます権勢を誇る中国。その影響力は「世界の巨人」としていまや地球の隅々にまで及んでいる。国家をバックとした銀行の融資、世界中に進出する国営・民間企業、世界に広がる華僑ネットワーク。中国はそれらを「武器」として、いわば軍事侵略ではなく、経済侵略を果たしているのだ・・・・・・事実、中国が進出したアフリカ、ラテンアメリカ、アジアの各国では中国の築き上げたダム・橋・空港・ビルなど、多くのインフラが整備され、彼らもまた繁栄を享受しているかにみえる。だが、実際には、深刻な環境問題、地元労働者からの強烈な搾取、現地政府と中国との癒着、相手国からの一方的な資源収奪など、数々の問題が表面化しつつあるのだ。本書はスペインのジャーナリストが世界各地を実際に取材し、膨大なインタビューを重ね、「嫌中」でも「反日」でもない、第三者的な視点から「事実」のみを重ね挙げた貴重なルポと言えるだろう。
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目次
プロローグ
第一章 強すぎる移民ーー新旧華僑が世界を席巻する
第二章 中央アジア制覇を目論む「新たなシルクロード」
第三章 地球上のあらゆる鉱山を支配せよ
第四章 黒い金ーー石油をめぐるドス黒い国際取引
第五章 多くの国々を苦しめる独善的なインフラの贈り物
第六章 「世界の工場」に永久搾取される犠牲者
第七章 「中国の奇跡」が地球の自然を破壊する
第八章 周辺他国を次々と恫喝する中国覇権(パクス・シニカ)の闇
エピローグ
書誌情報
紙版
発売日
2014年09月12日
ISBN
9784062191067
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
314ページ