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こぼれ落ちて季節は
コボレオチテキセツハ
- 著: 加藤 千恵

田舎から上京した愛は、大学のフリーペーパーサークルの先輩・新野に恋をしている。キスもしたしセックスもした。でも彼は愛を好きなのだろうか。一方、那美香も同級生の新野のことが気になっている。二人の思いがたどり着く先は……。アルバイト先の後輩・あさひに思いを寄せる長谷岡と彼に片思いをしている小埜。ろくでもない男との運命を占うあさひと彼女のことを疎んでいる妹のゆき。繊細に揺れ動く感情を描いた連作短編集。
田舎から大学進学を機に上京してきた愛は、この何でも手に入る、魔法のような街で大学のフリーペーパーサークルの先輩・新野に恋をしている。初めてのキスもセックスも新野とだった。でも彼が愛を好きかどうかは、分からない。一方、都会育ちの那美香も、同級生の新野のことが気になって仕方がない。二人の思いがたどり着く先は……。アルバイト先の後輩・あさひに思いを寄せる長谷岡と彼に片思いをしている小埜。ろくでもない男との運命を占うあさひと彼女のことを疎ましく思っている妹のゆき。繊細に揺れ動く感情を描いた、六篇の傑作連作短編集。
目次
1. 友だちのふり
2. たぶん初恋
3. 逆さのハーミット
4. 向こう側で彼女は笑う
5. この人かもしれない
6. 波の中で
書誌情報
紙版
発売日
2014年09月19日
ISBN
9784062191425
判型
四六変型
価格
定価:1,430円(本体1,300円)
ページ数
218ページ
初出
「友だちのふり」小説現代2013年4月号、「たぶん初恋」小説現代2013年10月号、「逆さのハーミット」小説現代2013年12月号、「向こう側で彼女は笑う」小説現代2014年2月号、「この人かもしれない」小説現代2014年4月号、「波の中で」(「感傷で生きられない」を改題)小説現代2014年6月号。
収録作品
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作品名初出
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作品名
友だちのふり
初出
『小説現代』2013年4月号
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作品名
たぶん初恋
初出
『小説現代』2013年10月号
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作品名
逆さのハーミット
初出
『小説現代』2013年12月号
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作品名
向こう側で彼女は笑う
初出
『小説現代』2014年2月号
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作品名
この人かもしれない
初出
『小説現代』2014年4月号
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作品名
波の中で
初出
『小説現代』2014年6月号(「感傷で生きられない」を改題)
著者紹介
1983年、北海道生まれ。立教大学文学部日本文学科卒業。2001年、歌集『ハッピーアイスクリーム』で高校生歌人としてデビュー。2009年、『ハニー ビター ハニー』で小説家デビュー。他にも詩やエッセイなど様々な分野で活躍。著書に『誕生日のできごと』『さよならの余熱』『その桃は、桃の味しかしない』『あとは泣くだけ』『卒業するわたしたち』など。