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家康の遺言
イエヤスノユイゴン
- 著: 仁志 耕一郎

家康が信じたものは何だったのか。石川数正、鳥居元忠、渡辺守綱らら忠臣たちや、千姫から見た家康の姿から浮き彫りになる人間・家康を描く短編集。家康の最期に迫った「家康の遺言」は、これまでの家康像を覆す、読み応えのある力作。信康を自害させたのは果たして信長だったのか、忠輝を遠ざけた本当の理由は? 家康にまつわる様々な謎がここで明らかに。
「時には泥をかぶり、身内を死に追いやってでも太平の世をつくらねばならぬ」
元和二年、最晩年の家康は癪に悩まされながら、家内の安寧に心を砕いていた。床に入ると、家康に様々な怨みをもつ者たちが入れ替わり立ち替わり現れる――(表題作)。
ほか、石川数正、鳥居元忠、渡辺守綱らら忠臣たちや、千姫から見た家康の姿から浮き彫りになる人間・家康を描く短編集。
逢坂の難関 〈石川数正〉家康の元から逐電して秀吉の家臣となった苦労人
不死身の月 〈鳥居元忠〉三河武士の剛胆さと優しさを備えた家康の絶対の忠臣
二人の半蔵 〈渡辺半蔵〉服部正成と名コンビで「槍の半蔵」と呼ばれた猛将
千の貝合わせ〈千姫〉 7歳で秀頼と結婚して豊臣側に。乱世に翻弄された姫君
家康の遺言 〈徳川家康〉最期の三か月。脳裡を駆け巡る気懸かりあれやこれや
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目次
逢坂の難関 〈石川数正〉家康の元から逐電して秀吉の家臣となった苦労人
不死身の月 〈鳥居元忠〉三河武士の剛胆さと優しさを備えた家康の絶対の忠臣
二人の半蔵 〈渡辺半蔵〉服部正成と名コンビで「槍の半蔵」と呼ばれた猛将
千の貝合わせ〈千姫〉 7歳で秀頼と結婚して豊臣側に。乱世に翻弄された姫君
家康の遺言 〈徳川家康〉最期の三か月。脳裡を駆け巡る気懸かりあれやこれや
書誌情報
紙版
発売日
2015年03月19日
ISBN
9784062193979
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
274ページ
電子版
発売日
2015年06月26日
JDCN
0621939700100011000B
初出
「逢坂の難関」…書き下ろし、「不死身の月」…「小説現代」2014年7月号、「二人の半蔵」…「小説現代」2015年1月号、「千の貝合わせ」…「小説現代」2014年12月号、「家康の遺言」…書き下ろし。
収録作品
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作品名初出
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作品名
逢坂の難関
初出
書き下ろし
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作品名
不死身の月
初出
『小説現代』2014年7月号
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作品名
二人の半蔵
初出
『小説現代』2015年1月号
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作品名
千の貝合わせ
初出
『小説現代』2014年12月号
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作品名
家康の遺言
初出
書き下ろし
著者紹介
仁志耕一郎(にし・こういちろう) '55年富山県生まれ。東京造形大学卒業。広告制作や広告代理店勤務を経て、その後執筆に専念。'12年『玉兎の望』で第7回小説現代長編新人賞を受賞。『無名の虎』で第4回朝日時代小説大賞を受賞。同二作で第2回歴史時代作家クラブ賞新人賞も受賞。他の著書に『玉繭の道』『松姫はゆく』『とんぼさま』。