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テノヒラ幕府株式会社
テノヒラバクフカブシキガイシャ
- 著: 安藤 祐介

フリーターの拓真は、女性社長・寺井サチが切り盛りするアプリ開発企業で住み込みで働くことになった。同期は一流企業から転職してきたビジネスマン・小野里。拓真は一流の流儀を説く小野里と、ベンチャーマインド溢れる社員の間で板挟みになり困惑する。あまりに異なる価値観を持つ人々が集ってしまったテノヒラ幕府。彼ら、そして彼女らは、わかり合うことができるのか? 交差する人間模様の果てに待つ衝撃のラストとは。
フリーターの拓真は、若手女性社長の寺井サチが切り盛りするスマホゲームの開発企業で、イラストレーターとして住み込みで働くことになった。中途入社の同期は、一流企業から転職してきたロマンスグレーのビジネスマン・小野里。拓真は一流の流儀を説く小野里と、ベンチャーマインド溢れる社員たちとの間で板挟みになり、自らの居場所を探していく。
「ぼくらは好きで“ゆとり”になったわけじゃない」
「これがビジネスマン人生最後のチャレンジだ」
「上場とか、俺はどうでもいい。俺は楽しい仕事しかしません」
「わたしはただ、好きなゲームをつくっていたかったの」
あまりに異なる価値観を持つ人々が集ってしまったテノヒラ幕府。彼ら、そして彼女らは、わかり合うことができるのか? スマートになんか生きられない。ぶつかりつづける人間模様の果てに待つ、衝撃のラストとは――
日々働くあなたに届けたい、組織人への応援歌!!
目次
プロローグ
第一章 テノヒラ幕府
第二章 上司は同期入社
第三章 グレーヘア
第四章 築いてきた人
第五章 テノヒラ動乱
第六章 頑張らないように頑張る
第七章 日々是経験値
第八章 捨丸よ、心に届け
第九章 長い一日
第十章 自分の看板
エピローグ
書誌情報
紙版
発売日
2015年04月29日
ISBN
9784062194525
判型
四六変型
価格
定価:1,705円(本体1,550円)
ページ数
352ページ
著者紹介
1977年生まれ、福岡県出身。早稲田大学政治経済学部卒業。2007年、『被取締役新入社員』でTBS・講談社第一回ドラマ原作大賞を受賞しデビュー。その他の主著に『営業零課接待班』『1000ヘクトパスカルの主人公』『宝くじが当たったら』『社史編纂室 アフター5魔術団』『おい!山田』などがある。