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女王の七つの鏡
ジョオウノナナツノカガミ
中世ヨーロッパ風の街。少女が家に帰ると、「あなたのだいじなものをうばっていく。鏡の中で、見つけられたら、かえしてあげよう」という、「鏡の女王」からの手紙が。そして、部屋からは、だいじなものが七つ、なくなっていた。
鳥のハインリッヒ、香水びん、バッグ、バラの花……。
少女は鏡の中へ入り、だいじなものを取り戻していく。
野間賞受賞作家のベテラン斉藤洋氏と、本書がデビューとなる期待の新人イラストレーター本村亜美氏による、新しい「さがし絵」の本です。
細かく描きこまれた本村氏のイラストは、美しさの中に、かすかな不安も感じさせます。読者は、主人公といっしょに「だいじなもの」をさがしながら、不思議な感覚をおぼえることでしょう。
単なるさがし絵遊びではない、文学的・哲学的・芸術的な香りを持った、新しい「絵さがし絵本」です。小学生から大人まで。
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書誌情報
紙版
発売日
2015年05月16日
ISBN
9784062194716
判型
A5
価格
定価:1,430円(本体1,300円)
ページ数
48ページ
著者紹介
1952年東京都生まれ。中央大学大学院文学研究科修了。1986年、『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞受賞、同作でデビュー。1988年、『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞受賞。1991年、路傍の石幼少年文学賞受賞。2013年、『ルドルフとスノーホワイト』で野間児童文芸賞受賞。他の作品に、「ペンギン」シリーズ、「おばけずかん」シリーズなどがある。
神戸市生まれ。インターナショナルアカデミー九州校、および警固塾(けごじゅく)にて、絵本制作を学ぶ。各地での展覧会で、個性的なイラスト作品を発表し注目を集める。本書が初めての作品。現在、福岡市在住。