白うさぎと天の音 雅楽のおはなし

マイページに作品情報をお届け!

白うさぎと天の音 雅楽のおはなし

シロウサギトテンノオトガガクノオハナシ

 雅楽は、日本古来の音楽です。
 雅楽では、「笙(しょう)」「篳篥(ひちりき)」「龍笛(りゅうてき)」の三つの管楽器が演奏の中心となり、それぞれ「天」「地」「空」を表現するとされています。
 それぞれの楽器を題材に、その由来と、音楽の喜びを描いた三つのお話。
 楽しみながら、日本の音楽への関心が高まります。

●光り降る音 ~笙のおはなし~
白うさぎには、天から降りてきた鳳凰の、うつくしい音が聞こえます。
その音が聞こえない他の動物たちに、「おまえはうそつきだ」と言われ、ひとりぼっちの白うさぎですが……。

●天つ風の音 ~龍笛のおはなし~
きびしい日でりがつづきました。
白うさぎは、山奥の池で「どうか、ゆたかな雨を降らせてください」と祈ります。
すると、おおきな龍がすがたをあらわして……。

●星月夜の音 ~篳篥のおはなし~
川のほとりで、白うさぎの耳に、やさしい歌声がきこえてきました。
「この川がどうして『涙川』とよばれるようになったのかを
あなたにそっとお話ししましょう」……。

「星月夜の音」(詩・かんのゆうこ、曲・東儀秀樹)オリジナル楽譜収録

※本書は、2002~04年に刊行された『光り降る音』『天つ風の音』『星月夜の音』を再構成したものです。


  • 前巻
  • 次巻

書誌情報

紙版

発売日

2015年06月12日

ISBN

9784062195225

判型

A5

価格

定価:1,760円(本体1,600円)

ページ数

98ページ

初出

本書は、『光り降る音』(2003年刊行)、『天つ風の音』(2004年刊行)、『星月夜の音』(2005年刊行)を再構成したものです。

著者紹介

文: かんの ゆうこ(カンノ ユウコ)

1968年、東京都生まれ。東京女学館短期大学文科卒業。 児童書の作品に、「はりねずみのルーチカ」シリーズ(絵・北見葉胡/講談社)『とびらの向こうに』(絵・みやこしあきこ/岩崎書店)、絵本の作品に、『はこちゃん』(絵・江頭路子)、『はるねこ』(絵・松成真理子)、『なつねこ』(絵・北見葉胡)、『あきねこ』(絵・たなか鮎子)、『ふゆねこ』(絵・こみねゆら)、『ルララとトーララ クリスマスのプレゼント』(絵・おくはらゆめ)、『星うさぎと月のふね』(絵・たなか鮎子、いずれも講談社)などがある。

絵: 東儀 秀樹(トウギ ヒデキ)

東儀秀樹 1959年、東京都生まれ。宮内庁式部職楽部で雅楽を学び、1986年から10年間、楽師として活躍。篳篥を中心に琵琶、歌、舞などを担当。1996年にアルバム「東儀秀樹」(東芝EMI)でCDデビュー。宮内庁退職後も、コンサート、アルバム、音楽監督等の音楽活動のほか、テレビ、映画、執筆、写真などさまざまなジャンルで活躍している。 日本レコード大賞企画賞・ゴールドディスク大賞、都民文化栄誉賞、讀賣演劇大賞優秀賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞など受賞多数。