匿名芸術家

大学の芸術学部で学ぶ作家志望の「私」と、二歳年下の画家志望の「彼」。書く訓練として「私」が何年も続けた「MH式カード」、二人が住む杉並界隈の風景、印象派の画家たちの群像……。創作をめぐる諸断片とともに織り上げられていく、夢を追う若者たちの名もなき時代……。自らの作家になるまでの日々を批評的に描いた、批評的半自叙伝。

目次

匿名芸術家
四十日と四十夜のメルヘン

書誌情報

紙版

• 発売日: 2015年06月11日
• ISBN: 9784062195294
• 判型: 四六
• 価格: 定価：1,760円（本体1,600円）
• ページ数: 194ページ

電子版

• 発売日: 2015年07月24日
• JDCN: 0621952900100011000G

初出

「匿名芸術家」…「群像」2015年3月号、「四十日と四十夜のメルヘン」…「新潮」2003年11月号。掲載にあたり加筆・修正を施しました。

収録作品

• 作品名
  初出

• 作品名

  匿名芸術家

  初出

  『群像』２０１５年３月号

• 作品名

  四十日と四十夜のメルヘン

  初出

  『新潮』２００３年１１月号

著者紹介

著： 青木　淳悟（アオキ　ジュンゴ）

青木淳悟(あおき･じゅんご)…1979年埼玉県生まれ。早稲田大学第二文学部表現・芸術系専修卒業。2003年、「四十日と四十夜のメルヘン」で第35回新潮新人賞を受賞し小説家デビュー。05年、同作を収めた作品集『四十日と四十夜のメルヘン』で第27回野間文芸新人賞、12年、『私のいない高校』で第25回三島由紀夫賞受賞。ほかの作品に『いい子は家で』『このあいだ東京でね』『男一代之改革』がある。