ゼロファイター列伝 零戦搭乗員たちの戦中、戦後

ゼロファイター列伝 零戦搭乗員たちの戦中、戦後

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戦中、命を懸けて戦い、多くの戦友を失い、多くが自らの傷を負った零戦搭乗員たちは、戦後の価値観の転換に戸惑い、固く口を閉ざしていた。その彼らに真摯に向き合い、閉ざされた心を開いていった神立氏が集めた貴重な証言を元に、波乱の時代を生きた男たちの人生を描く決定版。「ゼロファイター」とは、戦時中、米英の兵士たちが、「零戦(零式艦上戦闘機)」につけた呼称。


ベストセラー『永遠の0』の参考文献筆頭に上げられている、神立尚紀氏の『零戦 最後の証言』が刊行されてから15年。戦中、命を懸けて戦い、多くの戦友を失い、多くが自らの傷を負った零戦搭乗員たちは、戦後の価値観の転換に戸惑い、固く口を閉ざしていた。その彼らに真摯に向き合い、閉ざされた心を開いていった神立氏が集めた貴重な証言を元に、波乱の時代を生きた男たちの人生を描く決定版。「ゼロファイター」とは、戦時中、米英の兵士たちが、「零戦(零式艦上戦闘機)」につけた呼称。日中戦争初期、零戦初空戦で敵機を撃墜した名パイロットから、真珠湾攻撃、ミッドウェイ海戦を戦い抜き、終戦の日当日まで米軍爆撃機の迎撃に向かった者まで、零戦搭乗員として、あの過酷な戦争を戦い抜き、徒手空拳から戦後の混乱を生き抜いた、平成の若者の祖父たちの激闘と苦闘の記録である。


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目次

第一章 三上一禮
「零戦初空戦」で撃墜した宿敵との奇跡の再会
第二章 羽切松雄
被弾して重傷を負っても復帰して戦い続けた不屈の名物パイロット
第三章 原田要
幼児教育に後半生を捧げたゼロファイター
第四章 日高盛康
「独断専行」と指揮官の苦衷
第五章 小町定
真珠湾から海軍最後の空戦まで、大戦全期間を戦い抜く
第六章 志賀淑雄
半世紀の沈黙を破って
第七章 山田良市
ジェット時代にも飛び続けたトップガン

書誌情報

紙版

発売日

2015年07月15日

ISBN

9784062196345

判型

四六

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

ページ数

344ページ

著者紹介

著: 神立 尚紀(コウダチ ナオキ)

1963年、大阪府生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。1986年より講談社「FRIDAY」専属カメラマンを務め、主に事件、政治、経済、スポーツ等の取材に従事する。1997年からフリーランスに。1995年、日本の大空を零戦が飛ぶというイベントの取材をきっかけに、零戦搭乗員150人以上、家族等関係者500人以上の貴重な証言を記録している。著書に『零戦 搭乗員たちが見つめた太平洋戦争』(講談社・共著)、『祖父たちの零戦』(講談社文庫)、『零戦の20世紀』(スコラ)、『零戦 最後の証言1/2』『撮るライカ1/2』『零戦隊長 二〇四空飛行隊長宮野善治郎の生涯』(いずれも光人社)、『戦士の肖像』(文春文庫)、『特攻の真意 大西瀧治郎 和平へのメッセージ』(文藝春秋)などがある。NPO法人「零戦の会」会長。

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