香港パク

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香港パク

ホンコンパク

冷酷な現実を舞台にした8篇の“神話”。待望の邦訳、江國香織さん賞嘆!「人間を知るには、彼の作品を読めばいい」とノーベル賞作家ル・クレジオに評される韓国人作家、李承雨。本書は彼の代表作である短編集。八篇を通じて神話のダイナミズムを基調にした「人生という過酷な迷宮」が描かれ、それぞれに鮮やかな結末が用意されている。「生きることのミステリー」を存分に味わえる、〈東アジア文学〉の傑作。


冷酷な現実を舞台にした8篇の“神話”。
待望の邦訳、江國香織さん賞嘆!
「人間を知るには、彼の作品を読めばいい」とノーベル賞作家ル・クレジオに評される韓国人作家、李承雨。本書は彼の代表作である短編集。八篇を通じて神話のダイナミズムを基調にした「人生という過酷な迷宮」が描かれ、それぞれに鮮やかな結末が用意されている。「生きることのミステリー」を存分に味わえる、〈東アジア文学〉の傑作。


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目次

目次
「香港パク」
「宣告」
「首相は死なない」
「迷宮についての推測」
「白い道」
「太陽はどのように昇るのだろうか」
「日記」
「洞窟」
あとがき
訳者解説

書誌情報

紙版

発売日

2015年10月21日

ISBN

9784062196765

判型

四六変型

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

354ページ

著者紹介

著: 李 承雨(イ スンウ)

李承雨 (イ・スンウ) 1959年、韓国全羅南道長興で生まれる。1981年、『エリュシクトンの肖像』で「韓国文学」新人賞を受賞して作家デビュー。小説集『ク・ピョンモク氏のゴキブリ』『日蝕について』『木蓮公園』『人々は自分の家に何があるかを知らない』『尋ね人広告』『慎重な男』『古びた日記』(以上、未邦訳)などと、長編小説『私の中にまた別の誰かがいる』『そこがどこであれ』『地上の歌』(以上、未邦訳)、『生の裏面』『植物たちの私生活』『真昼の視線』などがある。大山文学賞、黄順元文学賞、東西文学賞、東仁文学賞を受賞。『生の裏面』を初めとした主要作品が、フランス、イギリス、ドイツ、ロシア、日本などで翻訳刊行されている。現在、全羅南道にある朝鮮大学の文芸創作科で小説創作を教えている。

訳: 金 順姫(キム スニ)

金順姫 (キム・スニ) 大阪市生まれ。関西学院大学文学部卒業。東洋大学にて『源氏物語研究』で博士学位取得。梨花女子大学通訳翻訳大学院兼任教授を経て、現在、韓国文学翻訳院アカデミー日本語科教授。著書に『源氏物語研究――明石一族をめぐって』『日韓・韓日通訳翻訳の世界』(共著)、訳書に『生の裏面』『植物たちの私生活』『真昼の視線』『無所有』『梨の花が白く散っていた夜に』『韓国の民話伝説』『韓国人の作法』(以上、日本語訳)、『茶道と日本の美』『柳宗悦評伝』『浅川巧評伝』(以上、韓国語訳)などがある。