チェーホフ 七分の絶望と三分の希望

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電子あり

チェーホフ 七分の絶望と三分の希望

チェーホフナナブノゼツボウトサンブノキボウ

文芸(単行本)

チェーホフとは何者だったのか? 不幸な子供時代、チェーホフをめぐる女たち、ユダヤ人問題、狂気と牢獄、世紀末ロシアのオカルト信仰、革命、喜劇問題、サハリン、病――ロシア・ポーランド文学の第一人者が、世界的短篇作家チェーホフの文学とその知られざる素顔を、新資料を駆使して描く新しいチェーホフ論。


19世紀末ロシアで人間の本質を見つめ続けた冷徹なリアリストは、なぜ時空を超えた現代的な作家として愛されるのか。

チェーホフとは何者だったのか? 

子供、ユダヤ人、オカルト、革命…など、世紀末を彩るモチーフをまじえ、世界的短篇作家チェーホフの文学とその知られざる素顔を、新資料を駆使して描く新しいチェーホフ論。

【目次】
第1章  失われた子供時代
第2章  かわいい魂ちゃん
第3章 ふたりのリジヤ
第4章  チェーホフとユダヤ人問題
第5章  狂気と牢獄
第6章  小さな動物園
第7章 霊性の幸う国で
第8章 革命の女たち
第9章 悲劇か、喜劇か?
第10章 サハリンへ!
第11章 病の歴史
第12章 私は死ぬ


  • 前巻
  • 次巻

目次

はじめに
第1章 失われた子供時代
第2章 かわいい魂ちゃん
第3章 ふたりのリジヤ
第4章 チェーホフとユダヤ人問題
第5章 狂気と牢獄
第6章 小さな動物園
第7章 霊性の幸う国で
第8章 革命の女たち
第9章 悲劇か、喜劇か?
第10章 サハリンへ!
第11章 病の歴史
第12章 私は死ぬ
おわりに
年譜
主要参考文献

書誌情報

紙版

発売日

2016年01月26日

ISBN

9784062196857

判型

四六変型

価格

定価:2,750円(本体2,500円)

ページ数

386ページ

電子版

発売日

2016年05月27日

JDCN

0621968500100011000D

初出

「群像」2014年5月号~2015年6月号(「チェーホフとロシアの世紀末」を改題)

著者紹介

著: 沼野 充義(ヌマノ ミツヨシ)

沼野充義(ぬまの・みつよし) 1954年、東京生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授(現代文芸論・スラヴ語スラヴ文学研究室)。東京大学教養学部教養学科卒業、同大学大学院人文科学研究科、ハーヴァード大学大学院に学ぶ。専門はロシア・東欧文学。『徹夜の塊――亡命文学論』(作品社)でサントリー学芸賞受賞、『徹夜の塊――ユートピア文学論』(作品社)で読売文学賞受賞。他の著書に、『世界文学から/世界文学へ――文芸時評の塊 1993-2011』『永遠の一駅手前――現代ロシア文学案内』(ともに作品社)、『屋根の上のバイリンガル』(白水社)など。おもな訳書に、アントン・チェーホフ『かもめ』(集英社文庫)、『新訳 チェーホフ短篇集』(集英社)、ウラジーミル・ナボコフ『賜物』(河出書房新社〈世界文学全集〉)、スタニスワフ・レム『ソラリス』(ハヤカワ文庫SF)、ヴィスワヴァ・シンボルスカ『終わりと始まり』(未知谷)など。編著に『世界は文学でできている 対話で学ぶ〈世界文学〉連続講義』(光文社)など。

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