スピンクの壺

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スピンクの壺

スピンクノツボ

文芸(単行本)

生後四ヵ月で行きどころを失った雄犬、スピンクは、小説家の主人とその妻・美微さんの家に引き取られて暮らし始めた。主人は人間だが、どこか犬っぽい。スピンクは主人にポチという呼び名をつけた。本書は犬のスピンクが、主人・ポチや美微さん、同じく行き場をなくして引き取られた犬たちとともに、毎日を暮らす様子を丁寧に綴った日記である。山奥の家に起こる事件を四季の移り変わりとともに描く、現代の犬猫文学決定版!


生後四ヵ月で行きどころを失った雄犬、スピンクは、小説家の主人とその妻・美微さんの家に引き取られて暮らし始めた。主人は人間だが、どこか犬っぽい。スピンクは主人にポチという呼び名をつけた。本書は犬のスピンクが、主人・ポチや美微さん、同じく行き場をなくして引き取られた犬のキューティーやシードとともに、毎日を暮らす様子を丁寧に綴った日記である。二人と三頭の暮らす山奥の家に起こる出来事、事件を四季の移り変わりとともに描く、現代日本の犬猫文学決定版!


目次

ポチの言挙
避桜などと言って
五歳になりましたぜ
犬の道
ポチの道
シードの人生観
ある春の日の
ポチの雑談・人生訓
洗濁/洗濯から恐慌へ
ポチの人情論
買えない理由
日々のうずくまり
秋冬のファッションと誤り
多忙なんですよ。足袋でもはこうかな。
ポチの練習・シードの光の智慧
ポチの蹉跌・ぼくらの普通の智慧
犬のSNS・人のDNA
イラチ
ポチのターヘル・アナトミア

書誌情報

紙版

発売日

2015年10月21日

ISBN

9784062197663

判型

四六

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

ページ数

266ページ

初出

「本」2012年5月号~2014年5月号。

著者紹介

著: 町田 康(マチダ コウ)

1962年大阪府生まれ。作家、歌手、詩人として活躍。1996年に発表した処女小説『くっすん大黒』でドゥマゴ文学賞、野間文芸新人賞、2000年「きれぎれ」で芥川賞、2001年『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、2002年「権現の踊り子」で川端康成文学賞、2005年『告白』で谷崎潤一郎賞、2008年『宿屋めぐり』で野間文芸賞を受賞。現代日本の文学を代表する作家であると同時に、多くの猫や犬を保護してともに暮らしていることでも知られる。その日常を描いたエッセイの著書に、「猫にかまけて」シリーズ、本書のシリーズ、『スピンク日記』、『スピンク合財帖』などがある。

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