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みがかヌかがみ
ミガカヌカガミ
- 著: 中里 友香

謎めいた因縁のねじれは、正すことができるのか。生者と亡者、二つの世界がいびつに交差する。めぐり会い、別れ――比類なき因縁奇譚。アガサ・クリスティー賞、日本SF新人賞受賞作家の最新作!
大正時代五月、月里見紗葵子は茶道の名家を訪れる。家の名は、天女目姫の命で掘られた井戸を守り、姫の言い伝えとともに継承する一族――青天目家。昔、この地に井戸をもたらしたという年端もゆかぬ天女目姫。聡明で峻烈な姫君は、干ばつで苦しむ民衆に生贄を禁じ、かわりに井戸掘りを命じる。工事は難航し、民の怒りを受けて、姫は井戸の完成を条件に人柱として命を絶たれる。
死に落ちた者が行き着く不来方(こずかた)で、雨夜城(あまよきずき)が目を覚ましていた。自らの記憶と引き替えに刀を手にした彼は、死なせてしまった美しき天女目姫の奪還と救済に、身を賭して挑む。
生者と亡者、二つの世界がいびつに交差する。めぐり会い、別れ――比類なき因縁奇譚。
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目次
青女房 ⅰ
夢浄土 一
青女房 ⅱ
夢浄土 二
青女房 ⅲ
夢浄土 三
青女房 ⅳ
夢浄土 四
青女房 ⅴ
夢浄土 五
青女房 ⅵ
夢浄土 六
仮縫い
夢浄土 弐 ── 一
青女房 弐 ── ⅰ
夢浄土 弐 ── 二
青女房 弐 ── ⅱ
夢浄土 弐 ── 三
青女房 弐 ── ⅲ
夢浄土 弐 ── 四
青女房 弐 ── ⅳ
夢浄土 弐 ── 五
青女房 弐 ── ⅴ
夢浄土 弐 ── 六
青女房 弐 ── ⅵ
夢浄土 弐 ── 七
青女房 弐 ── ⅶ
夢浄土 弐 ── 八
青女房 弐 ── ⅷ
夢浄土 弐 ── 九
青女房 弐 ── ⅸ
呉越同舟
青女房 参 ── ⅰ
夢浄土 参 ── 一
青女房 参 ── ⅱ
夢浄土 参 ── 二
青女房 参 ── ⅲ
夢浄土 参 ── 三
青女房 参 ── ⅳ
夢浄土 参 ── 四
搦め手
書誌情報
紙版
発売日
2015年11月11日
ISBN
9784062197830
判型
四六
価格
定価:1,870円(本体1,700円)
ページ数
426ページ
電子版
発売日
2016年02月26日
JDCN
0621978300100011000A
初出
本書の第一章は「小説現代」2013年2月号に掲載されたものです。単行本化の際に、第一章を加筆修正し、第二章、第三章を書き下ろしました。
著者紹介
2007年に『黒十字サナトリウム』で第9回日本SF新人賞を受賞し、デビュー。2012年『カンパニュラの銀翼』で第2回アガサ・クリスティー賞を受賞。他の著作に『黒猫ギムナジウム』『コンチェルト・ダスト』などがある。