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憂国者たち
ユウコクシャタチ
- 著: 三輪 太郎

ボスニア・ヘルツェゴヴィナの内戦で、大量虐殺の罪に問われたラドヴァン・カラジッチ。彼は三島由紀夫の愛読者だった。この事実を知った女子大生・橘アカネは三島をテーマに卒論を書くため虐殺の地へと赴いた。一方、アカネの元恋人・鷲見恭一郎はネトウヨに惹かれて三島へと接近する。それぞれのアプローチが交錯するとき、戦後日本の姿と三島文学の本質が浮かび上がる!没後45年、新たな三島由紀夫像に迫る力作長篇小説。
ボスニア・ヘルツェゴヴィナの内戦で、大量虐殺の罪に問われたラドヴァン・カラジッチ。じつは彼は三島由紀夫の愛読者だった──。この事実を知った女子大生・橘アカネは、三島文学の本質を探るため、虐殺の地へと赴く。一方、アカネのかつての恋人・鷲見恭一朗は、ある右翼結社の代表と知り合ったことから三島へと接近する。それぞれのアプローチが交錯するとき、現代日本の姿と三島文学の本質が浮かび上がる! 三島論でデビューした著者が、没後45年に迫る新たな三島由紀夫像。
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書誌情報
紙版
発売日
2015年11月11日
ISBN
9784062198042
判型
四六変型
価格
定価:1,980円(本体1,800円)
ページ数
226ページ
電子版
発売日
2015年11月20日
JDCN
0621980400100011000X
初出
「群像」2015年9月号
著者紹介
1962年、名古屋市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。出版社勤務のかたわら、評論、小説などを書き始める。90年、「『豊饒の海』あるいは夢の折り返し点」で第33回群像新人文学賞「評論部門」受賞。2006年、「ポル・ポトの掌」で第1回日経小説大賞佳作受賞(後に『あなたの正しさと、ぼくのセツナさ』に改題)他の著書に『後生ゴショー』『マリアの選挙』『死という鏡 この30年の日本文芸を読む』『大黒島』など。