クズリ

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クズリ

クズリ

文芸(単行本)

クズリとは、「小さな悪魔」とも呼ばれる獰猛なイタチ科の動物である。そのクズリの異名を持つ暗殺者が、十数年ぶりに日本に舞い戻ってきた。警察庁外事情報部の中瀬は東京と横浜の二件の殺しの犯人と見られるクズリの過去を洗い始める。同じ頃、覚醒剤の運び屋が仁川空港で摘発され、供給担当の男が金を持って日本に逃亡、潜伏する。その男を追って香港黒組織の殺し屋二人も日本に入国、闇に姿を消す。


クズリとは、「小さな悪魔」とも呼ばれる獰猛なイタチ科の動物である。そのクズリの異名を持つ暗殺者が、十数年ぶりに日本に舞い戻ってきた。東京でウクライナの工作員が、横浜でハーブ屋の男がそれぞれ射殺され、警察庁外事情報部の中瀬は二件の殺しに麻薬が関係していることに注目し、犯人と見られるクズリの過去を洗い始める。同じ頃、覚醒剤の運び屋が韓国の仁川空港で摘発され、供給担当の男が金を持って日本に逃亡、潜伏する。その男を追って香港黒組織の殺し屋二人も日本に入国、闇に姿を消す。
男たちの思惑と意地が火花を散らし、危険ドラッグの横行、ウクライナ情勢などリアルな世界を背景に展開する超一流エンターテインメント! 長編ハードサスペンス。


目次

プロローグ
第一章 亡霊
第二章 捕食
第三章 罠
第四章 死は我が職業
エピローグ

書誌情報

紙版

発売日

2015年11月26日

ISBN

9784062198387

判型

四六変型

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

362ページ

初出

「小説現代」2014年11月号から2015年9月号まで連載されたものに加筆しました。

著者紹介

著: 柴田 哲孝(シバタ テツタカ)

1957年東京都生まれ。日本大学芸術学部中退。2006年『下山事件 最後の証言』で第59回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)をダブル受賞。2007年『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞した。他の著書に『異聞 太平洋戦記』『チャイナ・インベイジョン 中国日本侵蝕』『デッドエンド』『WOLF』『下山事件 暗殺者たちの夏』など多数ある。

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