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尻尾と心臓
シッポトシンゾウ
- 著: 伊井 直行

回り道をしなければ、見えないことがある。仕事にも、人生にも。――未知の経験を求めて経営コンサルタントから転職した笹島彩夏は、社命を帯びて子会社に出向してきた乾紀実彦とともに、新しい営業補助システムの開発に携わる。しかし強烈な個性を持つ社長の岩佐が支配する子会社の中で、余所者の二人は周囲からの反発と見えない壁に翻弄されて……。「会社」という闇の中で、二人が見出したものとは?
回り道をしなければ、見えないことがある。仕事にも、人生にも。――
未知の経験を求めて経営コンサルタントから転職した笹島彩夏は、社命を帯びて子会社に出向してきた乾紀実彦とともに、新しい営業補助システムの開発に携わる。しかし強烈な個性を持つ社長の岩佐が支配する子会社の中で、余所者の二人は周囲からの反発と見えない壁に翻弄されて……。「会社」という闇の中で、二人が見出したものとは?
読売賞作家が小説ならではのアプローチで現代の「仕事」の意味を問う傑作長篇小説。
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書誌情報
紙版
発売日
2016年05月24日
ISBN
9784062200523
判型
四六変型
価格
定価:1,980円(本体1,800円)
ページ数
322ページ
電子版
発売日
2016年06月24日
JDCN
0622005200100011000R
初出
「群像」2014年7月号~2015年1月号、2015年3月号~12月号。
著者紹介
伊井直行(いいなおゆき) 1953年、宮崎県生まれ。83年「草のかんむり」で群像新人文学賞、89年『さして重要でない一日』で野間文芸新人賞、94年『進化の時計』で平林たい子文学賞、2001年『濁った激流にかかる橋』で読売文学賞受賞。他の著書に『お母さんの恋人』『青猫家族輾転録』『愛と癒しと殺人に欠けた小説集』『ポケットの中のレワニワ』『岩崎彌太郎「会社」の創造』『会社員とは何者か? ─会社員小説をめぐって』などがある。